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 性についてのあれこれを書いていると、恋愛についての言及を求められることがあります。モテテク指南とか、ベッドのうえで男心をつかむ方法とか。それについてはまったくの門外漢であることをお伝えしながら、いつも「なぜ私に?」と首をひねります。おそらく、「恋愛の延長線上にセックスがある」「セックスは恋愛を構成するひとつの要素」との考えに基づいての依頼なのだろうと推測していますが、恋愛とセックスは別ものだと考えているので、なぜ一緒くたにされるのか正直よくわからない……。

 恋愛しなくてもセックスはできるし、セックスがない恋愛もまた成り立ちます。とはいえ、これは恋愛におけるセックスを否定するものではなく、恋愛関係にある相手とのセックスは基本、安全で安心感があるため快感が増幅しやすいし、普段から心を通わせ合っているだけに、コミュニケーション面もスムーズに行くはずです。が、セックスの目的を〈心身の満足感〉とするなら、恋愛がそれをなんら保証するものではないことは、多くの人が身を持ってご存知でしょう。

〈心身の満足感〉は自分ひとりでも得られますしね! 一介のバイブコレクターである私は当初、「私がセックスについて語るなんて、いやいやいや……」と、セックスとオナニーのあいだに明確な線を引いていました。バイブレーターを集めはじめたころは彼氏(当時の)にも内緒にしていたので、よりそういう気持ちが強くなったのかもしれません。

◎モテはどうでもいいけれど

 アダルトグッズ業界的にも、バイブ=男が買って女性にオラオラ感覚で使うもの、または、女性がひとりで使うものという見方がほとんどでした。カップル双方の感度を高めるためのコミュニケーションツールとして作られた国産グッズはゼロに等しい状態で、欧米製のグッズを取り扱っているショップもまだ僅かでした。「カップルで一緒に使う」発想は、欧米製のグッズやローションとともに輸入されたものなのです。そうしたものに触れるうちに、私のなかでもセックスとオナニーの境界線が薄れていき、なんなら分けて考える必要もないと気づくに至ったのです。

 同じように恋愛とセックスやオナニーも分ける必要がない……と考えてみたのですが、やはり無理がありました。そうしたお話でいうところの恋愛は、特定の誰かと肉体も交わしながら深い関係性を築くことではなく、「誰か相手がほしい」「いろんな人からモテたい」「そのなかのひとりを選びたい、選ばれたい」というもので、そんなのどーでもいーーーー!!! としか思えません。ゆえに、同じく、どーでもいーーーー!!! という編集方針のmessyはたいへん居心地がよいのです。その手の女性は「モテた!」と思った瞬間に、ぶわぁっとドーパミンが出るのでしょう。それは性的快感に勝るとも劣らないものかもしれませんが、だったら私はセックスやオナニーのほうがよほど手っ取り早いです。

 ただ、そんな私でも「これだけはモテない」と断じたくなる事案が周囲で頻発しています。いえ、ずっと以前から当たり前のようにあった事案なのですが、いちいち引っかかっていてもしょうがないと気持ちをあえて鈍感にしてスルーしていたものが、最近、見過ごせなくなってきたのです。それは「プチ差別」発言をする人です。

 たとえばルックス。何らかの場で出会った人に対して、顔立ち、体型、頭髪の量に対してあからさまな誹謗を口にする女性。人には好みがあるので「受け付けない」というのはわかりますが、それに乗じてその人の人格まで貶めるような発言となると聞き捨てなりません。ルッキズム(容貌、見た目による差別、または他者を差別する段階にまで至った外見至上主義)に片足を突っ込んでいるのを感じるからです。同じように、合コンで相手の居住地を聞いて田舎だと馬鹿にする人、相手の親の職業を謗る人、なかには「あの人、親が体外受精で生まれた子らしいよ」と顔をしかめる人もいて心から驚きました。それがその人の人格となんの関係があると……?

 その人がどんな方法でも変えようがないことでもって、人格を貶めたり否定したり排除することが差別だと私は考えています。人種や国籍、性別といったものだとすぐに「あ、これは差別だ」となるのでしょうが、上に挙げたようなこともやっぱりプチ差別。住む場所だって、自由に決められるようでそうではない最たるものですし、いま話をしている相手も同じく体外受精で生まれた子だったら、もしくは不妊治療中だったらという想像力の働かなさにもがっかりします。

◎モテ以前の問題

 小さな差別をする人は必ず大きな差別もすると断言はできないにしても、ちょっとした恋愛トークのなか差別意識がボロボロこぼれてくる人はそれだけで残念です。「男性の前でそんなこといわないよ~」と反論されたこともありますが、本人が思う以上に漏れ出ているはず。モテ以前の問題だわ、と思うと同時に、個人的にお付き合いするのもキツイので、ひと言いった後、距離を置くようにしています。

 一介のバイブコレクターがこんなことをいうのはおかしいと思われるかもしれません。狭い半径で生きる、人生経験の浅い私が私見をこうして書き連ねることへのお叱りもきっとあるでしょう。ただ、セックスやオナニーについて常に考え、発信していると思わぬ差別(女性としての差別、性を語るオンナに対する差別)に出会うことがあり、以前よりそうした意識に敏感になったという実感があります。そんなわけで最近は「バイブフォビア」だの「プチ差別」だのといっているわけですが、自分がそうならないと気づかないのも、そもそも愚かな話ですよね。それでも気づけたことにより、これまで喉に刺さった小骨にようにイライラの原因となっていたものが、すっきりできたのは、ひとえにバイブのおかげです。キワモノだとみなされがちですがバイブ視点で世間を見るのも、悪くないですよ。

■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

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