[女性誌速攻レビュー]「婦人公論」3月7日号

「an・an」の「UWAKI」表記に対抗? 安部譲二が「婦人公論」で新語発表

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「婦人公論」(中央公論新社)3月7
日号

 今号の「婦人公論」の特集は「スッキリ片付けて心も体も生まれ変わる!」。「断捨離」特集なのかなと思ったら、そう簡単にいかないのが「婦人公論」。アタマのページで芥川賞作家、大道珠貴のインタビューが掲載されているのですが、この断捨離っぷりがハンパじゃない。

 「ものを増やしたくないんです。(中略)天袋も押し入れも、できるだけ空っぽにしておきたいんです」ってところまではまだいいんですが、問題は人間関係。「家族が何よりのお荷物」「自分の生き方を阻むものは親であっても思い切って捨てないと」「親はまだいいのです。傷つけてもへこたれないから。他人がたいへん」「異性であれ同性であれ、一体化を求めてくる人は頑として拒絶します」「子どものころから孤独だけが味方だったんです」って断捨離しすぎでしょ。芥川賞作家はそれでいいのかもしれませんが、読者はこのインタビューのどこを参考にしろと? 節約特集で中村うさぎを登場させたり、前向き特集で安部譲二を登場させたり、毎度、人選が極端というか実用性がないんだよな、「婦人公論」は! 個人的には読者手記の「何と言われようと『汚部屋』の住人です」に激しく共感しました。汚部屋バンザイ。

<トピック>
◎特集 スッキリ片付けて心も体も生まれ変わる!
◎安部譲二×山田詠美 人生相談劇場
◎働き盛りの夫が突然、逝ってしまったら

■9割はくだらないシモの話で埋まっています

 というわけで、片付け特集は軽く流しておいて、新シリーズ「安部譲二と山田詠美の人生相談劇場」にまいりたいと思います。このコーナーはタイトルの通り、山田詠美と自称”小栗旬似”の安部譲二が掛け合い形式で人生相談を行うというもの。まー、経験豊かなお二人ですから、こういう企画もアリかなとは思ったら……どっこい、これがまたなんの回答にもなってない与太話が4段組×5ページも延々と続くんです。あまりの内容のなさにビックリ。

安部 俺、やりたい女がいると、2人っきりになったとき、「おい、すんべ」って言うの。
山田 「すんべ」って何語(笑)? OKの確率はどれくらいですか。
安部 40人に1人だよ。「88兎を追うものは1兎ぐらいは得る」。
***
安部 俺ね、この年になったからなんでも言っちゃうけどさ、人がやるの嫌いなの。だから海老蔵も嫌いだし小栗旬も嫌い。
山田 アッハハハ、また言ってる。この頃、小栗旬を見るたびに安部さん思い出しちゃってねえ。
安部 俺の若い頃のアルバム見ると、みんな「あっ、小栗旬」と言うよ。俺、もしかすると小栗旬のおふくろとやってんじゃないのかなって思うの(笑)。

 こんな話ばっかり。これが5ページですよ、5ページ。で、肝心のお悩みはなにかというと、45歳の主婦が33歳のKくんと”婚外恋愛”していて、このまま夫と子どもを捨ててKくんといっしょになるべきかどうかという、これまたくだらない悩み。なんなの、この前号に続く婚外恋愛押しは!? 「an・an」(マガジンハウス)では「UWAKI」と呼ぶそうじゃないですか。なんとなくカッコよさげに言い換えてますけど、結局やってることは安部譲二言うところの「おい、すんべ」と大して変わりませんよね。どうせなら「おい、すんべ」って呼ぶことにしませんか。「これからは女から『おい、すんべ』」。「婦人公論」と「an・an」がタッグを組めば流行るんじゃないのー?(←テキトー)

 で、このお悩みに対する安部譲二の結論としては、「(Kくんとは)1年ぐらいで別れるっていうのが本命だよ」「セックスで言ったら、あと4、5回」だそうです。これはなかなか説得力があります。よーく読んでみると、安部譲二はほかにもいいことを言ってるような気もしてきました。「惚れてくれない上戸彩より惚れてくれる泉ピン子」とか。どうすか。次回もなにげに期待しちゃったりして。

■岩井志麻子が実体験から得た結論、デカけりゃいいってもんじゃない

 「緊急取材」と銘打っているので何かと思えば、岩井志麻子インタビューでした。タイトルは、「『快楽白書』編集長が性の伝道者に迫る ああ、男の性の勘違い! 溜息とともにもの申す」。中年女性の性にまつわる悩みや情報をまとめた「婦人公論」の別冊、「快楽白書」に寄せられた読者の声をもとに、岩井志麻子が男女の性の違いについて説くというものです。ポイントと思われる部分を引用しときますね。男性のみなさん、最低10回は繰り返し読むように!

「男たちの『セックス=挿入』という思い込みを覆すのは本当に難しいと思います。女は好きな人とセックスに至るまでのイチャイチャも楽しい。それと、私が思うことの一つに、男は、オチンチンが大きければ女が喜ぶと勘違いしているということ。私、ナイジェリア人とセックスしたことがあるんですけど(中略します、ムフフ)……『あのなぁ、女はチンコの大小で男を選ばないよ』と言ってきかせても、かたくなにそこにすがろうとする」

 男ども、読んだか。ちなみに、前述の安部譲二と山田詠美のコーナーでも、チンコの大きさにこだわる安部に対して山田が「男は勘違いしてるけど、大きいからいいってもんじゃないですよ」とたしなめる場面がありました。「男の人って、あそこがアイデンティティなのかなあ。女からしたらまったく違う話なのに」とエイミーも呆れ気味。チンコの大きさをめぐる男女の深い深い溝は埋まる見込みがなさそうですね。

 今号は、「働き盛りの夫が突然逝ってしまったら」という超実用特集(内容は夫が死んだときに生活費をどうするかという経済の話ばかり)もあり、「婦人公論」の夫サゲに拍車がかかってました! ついに夫が脳内で殺されてしまいましたよ!! これでいよいよ年下の男と正々堂々アヘアヘ……なんて、最近はエロ特集以外でも妄想を働かせられるようになりました。まったく「婦人公論」は中年女の潤滑ローションですね!  
(亀井百合子)

「婦人公論 」

みんな~、安部譲二の写真をかき集めて!!

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