[女性誌速攻レビュー] 「美STORY」10月号

“ショーケン新恋人”のヌードも! 「美STORY」創刊1周年号は赤裸々祭り

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「美 STORY」10年10月号(光文社)

 今月号で「美STORY」は創刊1周年。これまでも”君島十和子教”の流布や、梅宮アンナの「もてポニョ」、戦慄の読者ヌードに辻仁成のビジュアル系化の促進と、羅列しただけでもやりたい放題の企画を掲載してきたからか、とてもまだ1周年とは思えない存在感です。この雑誌のおかげでまたバブル期が到来しているような、浮かれた価値観が40代女性にだけ浸透しているような気もします。ただ、編集部サイドももはやネタとして楽しんでいるフシも見受けられますし、この出版不況の中で常に話題を振りまき、賛否両論を巻き起こしているというのだから、ご立派。それでは、記念すべき創刊1周年号を見ていきましょう。

<トピック>
◎齊藤薫の読む美容液 沢尻エリカさん
◎冨田リカさん・48歳 私らしい裸
◎45歳からの美人ドック

■純心を計る、沢尻の表紙

 今月号の表紙をご覧になって、「あれ?」と思った方も多いかと存じます。女性誌の表紙で、アイマスクをして顔を隠すというのは珍しいこと。だたその下に堂々と「沢尻エリカ」の文字があれば、「確かに沢尻っていっつもこういう風に胸を無理やり寄せてるよな」と思い出すから、不思議。合点がいった後は、40代以上をターゲットにした女性誌に、24歳の沢尻が起用された意味に思いを巡らせざるを得ません。どこぞの怖い人が「うちの沢尻出さんかい!」と言ったのか、ハミ尻に激怒したたかの友梨がまたしてもエステで作り上げた沢尻を露出されたくて圧力をかけたのか……な~んて想像ができる楽しい表紙になっています。いやだな~、あくまでも想像ですよ、想像!

 でもって、「美STORY」の表紙に起用されると、自身のインタビューとともに、美容家・齋藤薫の「読む美容液」というコラムであーだこーだ勝手に言われるという特典も♪ 齋藤センセイいわく、マドンナが無謀にもたった35ドルだけを握りしめてニューヨークに来たように、ココ・シャネルがキャバレーの歌手からキャリアをスタートさせたように、沢尻も自身の才能を持て余し、まだ自分を表現できていない、とのこと。「この人の場合はプライベートを含め、ファッションから言葉や振る舞いまでが、無意識のパフォーマンスになっていた」そうで、世間が沢尻に注目するのは「後ろから支える何かの力」のせいだとおっしゃっています。はい、ここで「何かの力=怖い芸能プロダクションの幹部」だと思った人は、心が汚れていまーす。齋藤センセイの答えは「何かの力=美の女神」ですって! はい、ここで笑った人、完全に心が真っ黒でーす!

■ショーケンも愛した……

 表紙や沢尻の「『美STORY』世代では、山咲千里さんがいちばんの”美先輩”」という驚愕のインタビューに気をとられていると、続く「冨田リカさん・48歳 私らしい裸」にひっくりかえってしまいます。奇しくも本日発売の週刊誌で、俳優・萩原健一との同棲をスッパ抜かれた冨田。世間の度肝を抜いた「美STORY」の読者ヌードに感化され、「新しい一歩を踏み出したい」と決意したそうですが、新しい一歩=不倫・離婚=ヌードってことなんでしょうか。

 肝心のヌード写真ですが、裸体を黒い布でくるんだハイセンスショット、上半身裸体で下半身は網タイツオンリーという変態系ショット、エマニエル夫人 のような一糸まとわぬ姿でベッドにもたれかかるバックショット、濡れて透けている布を裸体にまとってコリッコリのびーちくを強調しているショットが掲載されています。

 もはやヌードの意味などは問う気にもなれないのですが、びーちくショットなんかは完全に男性視点を意識した演出だし、読者ヌードの時のようにうまく建前を繕ったうえでオヤジ系週刊誌にアザーショットが掲載されるんだろうな、と憂鬱に。もう一点気になったのは、ロケ地は「ブルガリ ホテルズ&リゾーツ バリ」。撮影小物もほとんどブルガリ。撮影手記もほんんどブルガリの話。……そこに他意はないんですよね? 「大人の事情」のためのヌードではないんですよね? そんなモヤモヤを払うために、冨田さんのブログを見てみると、撮影中あまりに暑かったために、裸になっていた男性スタッフとの2ショットも。”終わった後”のような艶かしい冨田さんに「細かいことはいいじゃない」と誘われているように感じてきたので、このへんで追及は終わりにしたいと思います。

■めくるめくお下品ワールド

 ここまででも濃厚ですが、まだまだ続く「美STORY」ワールド。ここからようやく大特集「45歳からの美人ドック」を見てみましょう。まず往年のハイレグ姿で登場したのは、岡本夏生。血液検査、マンモグラフィーなど美と健康のための人間ドッグを体験しています。スタイルおよび見る側をイラッとさせる表情の作り方も、昔と変わらずにいられる奇跡も感嘆モノですが、胸の大きさとうっすら乳房&びーちくが読みとれるマンモグラフィーの写真を公開している姿にも涙。

 中年になるとホルモンが崩れやすく月経や子宮、卵巣などに不安を感じる人も多いと思いますが、「美STORY」が一気に解決してくれます。「卵巣きゅん(はあと)&周期どおりの生理回復にやっぱりときめき! イケメンふれあいSPOTでホルモンUP!」と称し、テニス、ダンス、ヨガなどのインストラクター、ネイル&ヘアサロンのスタッフなどイケメンを紹介しています。「美STORY」にとっては、治療よりもイケメンの方が子宮に効くようです。あ~あ。

 さらに「誰にも言えないプチ不健康相談室」では、さらにお下品モードが加速! 「夫との行為後、しばらくすると不正出血」「陰部にできたニキビのようなものを指でつぶしたのですが、それでよかったのでしょうか?」「歯ぎしりのせいかエラが張ってきた気がして、ボトックスを打とうか迷っています」「お風呂から出た後、膣からお湯が出てきてびっくり!」、と「こちらがびっくりッスよ」と言いたくなるような悩みがいっぱい。「美STORY」って美容雑誌だよね!? と根底から疑問を持ってしまいました。

 これらの内容が全211ページ中、前半60ページほどに収まっている今月号の「美STORY」。残り150ページは正直、「日経ヘルスプルミエ」(日経BP社)だろうが、「からだにいいこと」(祥伝社)だろうが、変わらない内容。こうやって前半に読者を惹きつけ(逆にひきつけを起こす可能性も大)、アクの強い色を出すことで他誌との差別化を図っているから、編集意図は素晴らしいものです。この1年、すっかり術中にハマった気がしますが、これからは負けちゃいられません。だって、来月号予告の中に「メンズ美STORY創刊!」の文字がありますから!
(小島かほり)

「美STORY」

美容のテクも知識もまったく入ってこない今月号でした

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