暗黙のママ友ルールウォッチング

子どもの預かり、ママ友へのお礼の正解は? マックカードを受け取り拒否され困惑!

2023/05/28 16:00
池守りぜね(ライター)

「子ども同士の付き合い」が前提のママ友という関係には、さまざまな暗黙のルールがあるらしい――。ママたちの実体験を元に、ママ友ウォッチャーのライター・池守りぜねが、暗黙ルールを考察する。

写真ACより

 保育園や学童が休みの日曜日に、どうしても外出が必要となった場合、預け先に困るママは多い。実家が遠方で親には頼れない、突発的に対応してくれる地域のサポートセンターや保育園などは数が少なく、利用料も高いなるべく選択肢から外したい――そんなママにとって、子どもを預かってもらう最後の頼みの綱はママ友なのではないか。

 今回は、ママ友に子どもを預かってもらったというあるお母さんが、相手への「お礼」に頭を悩ませたという話を取り上げる。

私の休日出勤と夫の出張が重なって……ママ友が子どもを預かってくれることに

 綾香さん(仮名・34歳)は、百貨店で接客業をしながら小学3年生になる女児を育てている。夫は平日出勤のサラリーマンとして働いており、綾香さんが残業したり、土日出勤をする際は、ワンオペで子どもを見ているそうだ。

「娘は、小3の時に学童に入ることができなかったので、放課後はお稽古や公文などに通わせています。夫はIT系の企業に勤務していて、コロナ禍はリモートワークも併用していたので、私の帰りが遅い時には娘の送迎を頼んでいました。でもこの4月から、夫も出勤が増え、しかも土日に地方出張の仕事が入るようになってしまったんです」

 綾香さんは、娘と同い年の女児のママである菫さん(仮名・33歳)に、自分の出勤日と夫の出張日がかぶったある土曜日、娘の預かりを頼んだという。

「菫さんの娘とうちの子は保育園時代から仲が良く、一緒にスイミングスクールに通っています。私が娘の預かりをどうしようと悩んでいると、菫さんが『土曜はスイミングがあるから、一緒に送っていくよ。終わったらそのままうちに遊びに来て』と言ってくれたんです。これまでも、私の迎えが遅くなった時、短い時間ですが預かってもらったこともあるのですが、スイミングの送迎から夕方まで預けることになったので、さすがにお礼をしなければと悩みました」

 自宅で夫の家業の手伝いをしている菫さんは、自分があまり家を空けられないのもあって、人を招くことが好きだそうだ。

「菫さんが面倒見のいい性格なのもあって、毎日のように家に誰かが遊びに来ている感じなんです。うちの娘も、しょっちゅうお邪魔していますよ。菫さんの家では猫を飼っているんですが、わが家はペット不可のマンションなのもあって、猫好きな娘が行きたがるんですよね。これまでも、娘が学校帰りに菫さんの家に寄り道していたことがあり、『家に帰る前にお邪魔するのはいけない』と言い聞かせました。でもその時も、菫さんは『別に気にしないで』と言ってくれましたね」

お礼って一生悩むものよね
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