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高橋海人&森本慎太郎『だが、情熱はある』視聴率3.3%にダウンも、Twitterトレンド1位のナゼ

2023/05/09 14:05
仲宗根由紀子(エンタメライター)
高橋海人&森本慎太郎『だが、情熱はある』視聴率3.3%にダウンも、Twitterトレンド1位のナゼ
そのカメレオンぶりから「Jのデニーロ」の呼び声高い森本慎太郎(写真:サイゾーウーマン)

 King&Prince・高橋海人とSixTONES・森本慎太郎がダブル主演を務める日曜ドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)。ネット上では、キャストの演技力に賛辞が集まる一方で、視聴率は大苦戦している。

 オードリー・若林正恭と南海キャンディーズ・山里亮太の半生を描く同ドラマ。若林と山里のエッセイ本を読んだ同局プロデューサーが、“お笑い芸人の青春モノ”としてドラマ化できると確信したことで生まれた企画だという。

 5月7日に放送された第5話では、若林(高橋)と春日俊彰(戸塚純貴)によるコンビ・ナイスミドルが、お笑い番組『エンタの神様』(同)などのオーディションを50回以上受けるも、ことごとく撃沈。どうすればテレビに出られるのか……と頭を抱える若林は、試行錯誤を重ねるうちに、自分がどこへ向かっているのかわからなくなってしまう。

 一方、大阪の山里(森本)は、ピン芸人・イタリア人として劇場に立ち続けるも、手応えはなし。そんな中、ライバルの少ない“男女コンビ”に活路を見いだし、劇場でよく顔を合わせる“しずちゃん”こと山崎静代(富田望生)を相方候補に選定。しかし彼女は、すでにほかの男性芸人から相方に誘われている状況であった。

 一度は諦めた山里だが、お菓子の商品開発に従事する丸山花鈴(NMB48・渋谷凪咲)の言葉に背中を押され、“しずちゃん獲得作戦”を決行。山崎にネタの台本を渡し、「劇場裏の公園に、この台本が面白かったら来てほしい」とアタックする。

 結果、山崎は待ち合わせ時間に現れず、山里は落胆。しかしその後、遅れてやって来た山崎から「コンビ解散してきてん。それで遅くなった、ごめん」と告げられるのだった――。

 同ドラマは、山里本人が放送中、Twitter上で“実況”を行うことも話題となっており、この日は「よし!売れるって思った瞬間だった!」「これでめちゃくちゃ売れる!ってワクワクしたのを今でも覚えてる」(原文ママ)とツイート。これに対し、「運命の瞬間、すごいです」「見るたびに山ちゃんの好感度が上がります」などと好意的なリプライが多く寄せられていた。

 また、南海キャンディーズ誕生の瞬間を描いた第5話は、特に大きな反響を呼んでおり、富田の演技が「しずちゃんにそっくり!」と話題に。そんな盛り上がりのおかげで、Twitterでは放送中に「#だが情熱はある」がトレンド1位となっていた。

 一方で、第1話から世帯平均4.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と振るわなかった視聴率は、第3話以降、右肩下がりとなっており、第5話では自己最低である3.3%を記録。

 2015年4月にスタートした日曜ドラマ枠における単話の最低記録は、King&Prince・永瀬廉主演『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(22年7月期)第9話の3.2%だが、『だが、情熱はある』もこれに迫る低視聴率といえるだろう。

 さらに、『だが、情熱はある』は、見逃し無料配信動画サービス「TVer」での「お気に入り数」でも53.3万人(今月9日時点、以下同)と微妙な数字に留まっている。

 現在プライム帯で放送中のジャニーズ俳優がメインで出演する連ドラと比較すると、ジャニーズWEST・重岡大毅が2番手で出演する『それってパクリじゃないですか?』(同)の45.4万人は上回っているものの、Hey!Say!JUMP・山田涼介がヒロインの相手役を務める『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)の100.3万人や、木村拓哉主演『風間公親―教場0―』(フジテレビ系)の116.6万人には、遠く及ばない状況だ。

 近年の日曜ドラマ枠といえば、過去には広瀬すずと嵐・櫻井翔がダブル主演を務めた『ネメシス』の初回が11.4%を記録したほか、西島秀俊主演『真犯人フラグ』(21年10月~22年3月)が最終回で12.4%の高視聴率をマークしたこともあるが、昨年以降は全話平均が5%前後と苦戦する作品が増加。

 同枠では、なにわ男子・道枝駿佑主演『金田一少年の事件簿』(22年4月期)や前出の『新・信長公記』といったジャニーズドラマの不調も続いているが、『だが、情熱はある』がこの流れを食い止めるのは難しかったようだ。

 あわや歴代最低……といった数字を叩き出してしまった『だが、情熱はある』。今後、視聴率の回復は見られるだろうか。

サイゾーウーマン ジャニーズ情報専用Twitterアカウント「J担しぃちゃん」オープン



仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2023/05/09 14:05
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