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坂口健太郎『Dr.チョコレート』絶対にコケられない状況で、“ネタ被り”したドラマとは?

2023/04/26 14:50
仲宗根由紀子(エンタメライター)
坂口健太郎『Dr.チョコレート』絶対にコケられない状況で、“ネタ被り”したドラマとは?
Getty Imagesより

 坂口健太郎が主演を務める連続ドラマ『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)が4月22日にスタートし、ネット上では10歳の子役・白山乃愛の演技に賛辞が集まっている。

 ヒットメーカーの秋元康氏が原案・企画を手掛ける同ドラマは、ワケあり患者の命を現金1億円、秘密保持契約、そしてチョコレートで救う天才外科医チームの姿を描く医療モノ。

※以下、『Dr.チョコレート』第1話のネタバレを含みます。

 第1話では、10歳の天才外科医である“Dr.チョコレート”こと寺島唯(白山)と、彼女の代理人である“Teacher”こと野田哲也(坂口)がシンガポールから帰国。その道中、飛行機内で機長が意識を失ってしまうが、コックピットに入った唯があり合わせの道具で完璧な処置を施す。

 日本に到着すると、衆議院議員・登戸龍男(長谷川公彦)の命を救ってほしいとの依頼が舞い込む。これを引き受けた野田は、うなぎ(斉藤由貴)、残高(小澤征悦)、ギルベルト(葵わかな)、足湯(鈴木紗理奈)、お笑い(前田旺志郎)、出川(古川雄大)ら、能力を持て余したスゴ腕医療スタッフを招集し、最強の医療チーム「チョコレート・カンパニー」を結成する……。

 昨年の「第9回 東宝シンデレラオーディション」でグランプリを受賞し、今作のヒロイン役が初演技となる白山だが、ネット上では「初めてとは思えない! 堂々とした演技に目を奪われた」「これは“第2の芦田愛菜”ともいえる逸材!」と称賛する視聴者が続出する一方で、「いくらなんでも、子どもが執刀はちょっと無理がありすぎない?」と非現実的な設定に「入り込めない」と不満の声も見られる。

 また、前クールで放送された妻夫木聡主演の日曜劇場『Get Ready!』(TBS系)も同様に“闇医者チーム”を描いた作品であったため、「闇医者ドラマは、ちょっと食傷気味かな」「また闇医者モノか……。普通の医療ドラマが見たい」という意見も。この人気ドラマとの“ネタ被り”がなければ、より目新しい印象を視聴者に与えられたかもしれない。

 とはいえ、第1話の世帯平均視聴率は8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、同枠で前クールに放送された嵐・櫻井翔主演『大病院占拠』の初回7.2%を1.4ポイント上回ることに。「土曜ドラマ」枠の初回の数字が8.5%を超えるのは、2021年10月期の柳楽優弥主演『二月の勝者-絶対合格の教室-』以来2年半ぶりとなるため、“好発進”といえるだろう。

 なお、主演の坂口は日テレが制作する『Dr.チョコレート』に続き、次の7月クールでも日テレ系の読売テレビが制作する日曜ドラマ(日曜午後10時30分~)で主演を務めることが発表されている。

 日テレは「坂口健太郎、2クール、2COOL。」とのキャッチコピーでこの“超異例”の編成を盛り立てているが、業界内では、坂口の事務所、日テレ、読売間での「単なる情報共有ミス」とのうわさも……。

 当然、2クール連続で不発ともなれば、坂口にとって大打撃となるため、先に放送される『Dr.チョコレート』は「絶対にコケられない」というプレッシャーを抱えているといえるだろう。

 日曜劇場との“闇医者ドラマ被り”の不運に見舞われた『Dr.チョコレート』だが、今後も白山の演技が話題を呼びそうだ。

仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2023/04/26 14:51
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