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ヘンリー王子、チャールズ国王の戴冠式は1人で出席! 王室との和解なるか

2023/04/15 11:53
堀川樹里(ライター)
ヘンリー王子、チャールズ国王の戴冠式はひとりで出席! 王室との和解なるかの画像1
戴冠式に単独出席となったヘンリー王子(写真/Getty Imagesより)

 バッキンガム宮殿が現地時間4月12日、来月執り行われるチャールズ新国王の戴冠式にヘンリー王子が単独で出席すると発表。メーガン夫人はアーチー王子、リリベット王女の2人の子どもと共にカリフォルニアに残るとのこと。

 ヘンリー王子が出席する条件として求めていた国王とウィリアム皇太子との「家族の話し合い」と「家族からの謝罪」が行われたのかは明かされておらず、ネット上では、「王室に敬意を払わず批判ばかりする王子夫妻を、義理があるとはいえ招待するなんて!」「文句ばかり言っているのに派手な行事にはのこのこ出席する王子の神経を疑う」などと批判する声が多く上がっており、王室専門家は「王子の単独出席は双方にとってベストな形」だと評価している。

 5月6日のチャールズ新国王の戴冠式まで1カ月を切ってもなお、出席するのかどうかを明らかにしていなかったヘンリー王子とメーガン夫人だったが、21年4月に亡くなったフィリップ殿下の葬儀の時のように、王子が1人で出席するという決断を下した。

 英紙「デイリー・メール」によると、ヘンリー王子は戴冠式での席順など自分たちが置かれる位置を非常に気にしており、気になる点に対する確認がとれるまで出席するかどうかの返事を保留にしていたため、発表できなかったとのこと。

 王室も王子側もノーコメントを通しているものの、「ロンドンとカリフォルニアで(戴冠式出席を検討するための)広範囲にわたる論議」が行われていたと伝えた。

 情報筋のひとりは、「ヘンリー王子側は、戴冠式が執り行われるウェストミンスター寺院での席順を気にしていた。自分たちがどこに座るのか、誰が自分たちの後ろに座るのかなどを知りたがっており、何度もやりとりが行われた」と証言。他の情報筋も「王子夫妻はウェストミンスター寺院に関する数多くの質問を、王室側に投げかけた」と話したという。

 王子は作成したリストに沿って王室に質問したそうで、自分たちが出席したらどうなるのか、立場上の保証を要求していたとの情報も流れている。報道の真偽はわからないが、ヘンリー王子夫妻が戴冠式での席順を重要視している可能性は高い。

 2人は最後の公務となった20年9月のコモンウェルス・デー式典では、ウィリアム皇太子と皇太子妃の真後ろに着席していたが、昨年6月のプラチナ・ジュビリー記念礼拝ではチャールズ国王夫妻とウィリアム皇太子夫妻が座った席とは遠く離れた、通路を挟んだ反対側に着席。最前列ではなく2列目で、ヘンリー王子の隣にはユージェニー王女の夫で王位継承権のないジャック・ブルックスバンク氏、メーガン夫人の横には王子継承順位28位だった(現在は27位)サラ・チャット夫人が座り、「王室からあからさまに格下げされた」と失笑されることに。

 記念礼拝が行われたセントポール大聖堂から帰る際には、集まった市民からのブーイングを浴び、メーガン夫人はショックを受けたのか手も振らずに硬い表情で車に乗り込んだ。

 礼拝後のランチ・レセプションに夫妻の姿はなく、女王の公式誕生日を祝うトゥルーピング・ザ・カラーでも宮殿のバルコニーにも馬車のパレードにも不在だったが、家族ではあるものの、公務を引退したヘンリー王子夫妻が参加しないのは当然だと納得する声が多かった。

 昨年9月に執り行われたエリザベス女王の葬儀では、夫妻は2列目の右端に着席。葬儀の様子を世界中に中継したテレビカメラとメーガン夫人の間に大きなキャンドルがあったため、夫人の顔が隠れて見えず「わざとこの席にしたのではないか」と話題を呼んだ。

 また、メーガン夫人が結婚式で着けるティアラをめぐり、エリザベス女王と対立したという話は有名だが、この戴冠式でもゴネるのでないかと懸念されていた。

 米メディア「ページ・シックス」は、メーガン夫人は戴冠式当日に4歳の誕生日を迎えるアーチー王子のために欠席することにしたのだろうと伝えているが、ネットユーザーたちは、「夫人が来ても針のむしろだろうし、屈辱を感じるだろうから欠席するのだろう」「アーチーの誕生日という欠席理由をもらえてよかったね」「王室も、さぞかしホッとしていることだろう」と推測。

 また、国王は自分の息子には戴冠式に出てほしいと強く望んでいると伝えられており、ヘンリー王子にとっては「王室とのつながり」を誇示できるまたとない機会であるため、出席は双方にとり望ましい形だろうと王室専門家たちはコメントを寄せた。

 ヘンリー王子は女王の葬儀以来初の家族との再会となるが、その間に繰り返し王室批判をし、自伝本で国王や皇太子とのプライベートな出来事まで暴露。その揚げ句、自分の子どもたちには「王子」「王女」の称号を使用するなど、やりたい放題のため、王室との関係修復は難しいだろうとみられている。

 しかし、1人で出席するため声がかけやすくなることから、メディア関係者たちからは、フィリップ殿下の葬儀の時のようにウィリアム皇太子と言葉を交わす姿がキャッチできるかもしれないと期待されている。

 ネット上では王室ファンから「ジョージ王子とシャーロット王女、ルイ王子と、アーチー王子とリリベット王女が、いとこ同士の交流を持てる、またとない機会だったのに」と落胆する声も上がっているが、その一方で「育っている環境があまりにも違いすぎるため、会わせないほうが幸せだろう」という意見も。

 チャールズ国王の戴冠式に合わせて、イギリスでは3日間にわたり祝賀行事が開催される予定だが、ヘンリー王子に特別な役割が与えられるのか、行事にどこまで参加するのかは不明。和解どころか、また一悶着起きるのではないかと懸念する声も上がっているが、果たして……。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2024/02/13 11:04
次作の暴露本が分厚くなる一方ね……
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