注目の水10対決!

波瑠『わたしのお嫁くん』初回6.1%! 視聴者から「似てる」と指摘されたドラマとは?

2023/04/14 10:15
仲宗根由紀子(エンタメライター)
波瑠『わたしのお嫁くん』初回6.1%! 視聴者から「似てる」と指摘されたドラマとは?
お硬い役に挑戦中の重岡大毅(写真:サイゾーウーマン)

 4月12日、波瑠主演ドラマ『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)と、芳根京子が主演を務める『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)が同時スタート。初回の世帯平均視聴率では、前者に軍配があがることとなった。

 フジが昨年1月期に「水10ドラマ枠」を6年ぶりに復活させて以降、放送時間が被っていることから「水10対決」として注目されてきた両枠の視聴率。

 これまで、全話平均視聴率で負けが続いていたフジだが、前期に同枠で放送されていた竜星涼主演『スタンドUPスタート』が“プライム帯連ドラ史上最低記録”にあたる全話平均3.3%と爆死したため、ネット上では「不調を引きずってしまうのではないか」と心配する声も多かった。

 しかし、『わたしのお嫁くん』の第1話は、6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、『それってパクリじゃないですか?』の初回の6.0%をわずかに上回ることに。さらに、注目度の指針となるTVerの「お気に入り数」でも、『それってパクリじゃないですか?』の21.1万人(4月13日時点、以下同)を超える29.6万人を数えている。

 なお、『わたしのお嫁くん』は、同名漫画(講談社)を原作とした社会派ラブコメディ。汚部屋で暮らすズボラ人間・速水穂香(波瑠)が、会社の後輩で家事が圧倒的に得意な山本知博(高杉真宙)を“嫁”に迎えるストーリーで、穂香の両親を宇梶剛士と富田靖子、知博の兄を竹財輝之助と古川雄大が演じるほか、前田拳太郎や中村蒼も出演する。

 ネット上では、「ズボラ女子を演じる波瑠が、新鮮でいい」「真宙くんの“家事神”キャラが合ってる」という声がある一方で、「既視感がすごい」「二番煎じ感が……」との指摘も。

 どうやら、家事ができない主人公・相原メイ(多部未華子)と、スーパー家政夫・鴫野ナギサ(大森南朋)の生活を描いた20年7月期の『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)を思い出した視聴者が多いようだ。

 一方、知的財産権をテーマにした小説『それってパクリじゃないですか? ~新米知的財産部員のお仕事~』(集英社)をドラマ化した『それってパクリじゃないですか?』は、情報漏洩の疑いをかけられた飲料メーカーの開発部員・藤崎亜季(芳根)と、親会社からやってきた知的財産のプロ・北脇雅美(ジャニーズWEST・重岡大毅)がバディを組み、ライバル会社に奪われた特許を取り戻すため奮闘する物語。

 重岡演じる北脇は、表情をほぼ変えず淡々と話し続ける設定であるため、クセの強い難役といえるが、ネット上では「重岡さんの視線と眉の演技がすごい!」「重岡くんの“目の演技”に魅了された」と賛辞も目立つ。

 だが、「話も出演者も、全体的に地味すぎる」という指摘する声は少なくない。同作は主人公の元上司役として、大物俳優の常盤貴子がキャスティングされているものの、同枠で前クールに放送された門脇麦主演『リバーサルオーケストラ』のような華やかさはないだけに、今後、さらに苦戦を強いられる可能性もありそうだ。

 不安要素が多い中、健闘している印象の『わたしのお嫁くん』と、地味さが敗因ともいえそうな『それってパクリじゃないですか?』。今後も“水10対決”の激闘に注目したい。

仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2023/04/14 10:19
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