プウ美ねえさんのエプロンメモ

【プウ美ねえさんのお悩み相談】同僚についつい口出し……「偉そうに」と思われてないか?

2023/02/23 19:00
熊田プウ助(マンガ家)

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

【プウ美ねえさんのお悩み相談】同僚についつい口出し……「偉そうに」と思われてないか?
(C)熊田プウ助

<今回のお悩み>
「自分はコントロールフリークなのでは?」

 プウ美ねえさん、ご機嫌いかがですか。

 私は自分で言うのも何ですが、細かい事が気になる性質で、家庭から仕事場に至るまで(特に自分より後に入ってきた同僚に)、つい良かれと思って、「こうしたほうがいいよ」等、口出ししてしまいます。

 そのくせ、周りに「偉そうに何を」とか「口うるさい人」と思われてしまったんじゃないか、とか、自分はコントロールフリークなのでは? と、悩んでしまいます。

 実際、夫の家事に神経質に口出ししたらしく、怒らせてしまい、喧嘩になったこともあります。

 今後は、自分から見て「やり方間違ってるな」と思う事でも、他人のことは黙って見過ごせば良いのかとも思いますが……おねえさんはどうお考えですか?
(すみそさん、44歳)

 【プウ美ねえさんの回答】
 おねえさんも同じく口出しストです。口出しストでした。いえ、過去形なのは治ったわけではなく、人が離れていって口を出す機会がなくなったからです。ふつうに年をとり人間関係が希薄になったせいでもあります。若い時は、つねに自分が正しいと主張し、他人を矯正したがり、そのくせ愛情はとくにないので従われても幸せではない性分でした。嫌われるのがわかっているのに「これは良いアドバイスなのだ」と信じ込んでいて、黙っていられません。ぼっちになった今はとても平和です。さびしい時や不便な時もありますが、人と折り合いをつけるしんどさに比べればなんてことありません。

 友達や家族は距離をおけますが、仕事場は微妙です。お金が絡むとチームにがんばりを求めてしまいがち。他人のせいで損したくないというケチ根性もでます。すみそさんの中に「自分以上に有能になり、活躍してほしい」という同僚への愛があるなら口出しはありです。「効率の良い方法を教えてくれてありがとう!」と感謝されるかもしれません。「足を引っ張るな。面倒かけるな」という口出しは、やればやるだけ嫌われて、かえって損をするかもしれません。

 家事に関しては、もともと他人なのですからもめて当たり前です。宝塚のように怖い上級生がいれば同士の結束も生まれましょうが、家庭ではむずかしい。カギはやはり、愛です。夫さんに嫌われても支配欲を満たしたいなら口出し。嫌われたくなければなるべく見ないフリで静観してはいかがでしょうか。家事の流儀が違うぐらいで家が爆発したり人がしんだりすることはめったにありません。

【今月のエプロンメモ】
口出ししたくならないな、ただ自由に楽しそうにしているのを見ていたいな、と思える人が必ず私たちにも現れます。おねえさんは今そういう知人とだけ、ごくたまに会って遊ぶようにしています。年に数回孫にあう田舎のお年寄りはこんな気持ちなのでしょうか。ストレスがなく、大変幸せです。

<お悩み大募集>
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熊田プウ助(マンガ家)

熊田プウ助(マンガ家)

1969年生まれ、ゲイ漫画家。『ホモ漫画家、ストリッパーになる』(実業之日本社)、『世界一周ホモのたび 狂』(ぶんか社)など著書多数。

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Twitter:@kumadapoohsuke

最終更新:2023/02/23 19:00
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