『鬼滅の刃』に首位奪還された『レジェバタ』

『名探偵コナン 黒鉄の魚影』大ヒット間違いなしで窮地――4月公開の日本映画2作品

2023/02/11 15:00
サイゾーウーマン編集部
『名探偵コナン 黒鉄の魚影』大ヒット間違いなしで窮地――4月公開の日本映画2作品
Getty Imagesより

 木村拓哉と綾瀬はるかが共演する映画『THE LEGEND & BUTTERFLY(レジェンド&バタフライ)』(以下、『レジェバタ』)。1月27日に上映開始し、全国週末興行成績をもとにした映画ランキング(興行通信社調べ、以下同)では初登場1位をマークしていたが、公開2週目となる2月6日発表のランキングでは、アニメ映画『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』(同3日公開、以下『鬼滅』)に首位の座を奪われた。

 『鬼滅』は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で吾峠呼世晴氏が連載していたマンガ作品が原作のアニメ映画。4月からテレビアニメ第3期が始まるということで、その第1話と、すでにテレビで放送された第2期(遊郭編)の10、11話を特別上映した形だ。

「かたや『レジェバタ』は“東映創立70周年記念作品”で、総製作費20億円をかけた大作。武将・織田信長(木村)が政略結婚した妻・濃姫(綾瀬)との絆を深め、ともに天下統一を目指す姿を描いたストーリーで、公開から10日間で観客動員92万人、興行収入12億円を突破していますから、“大コケ”しているわけではありません。ただ、翌週に公開した『鬼滅』は公開から3日間で動員81万人、興収11億円を超え、早くも『レジェバタ』に並ぶほどの数字を叩き出している。この勢いなら、ランキングの順位だけでなく興行成績も『鬼滅』が上になりそうです」(同)

 近年、邦画界ではアニメの勢いが凄まじい。2022年は『ONE PIECE FILM RED』が大ヒットを記録し、同年に国内で公開された邦画の中で興収1位を獲得。さらに、同作品を筆頭に『劇場版 呪術廻戦 0』(2位)、『すずめの戸締まり』(3位)、『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(4位)と、邦画興収ランキング上位4作をアニメが独占した。

「今年も、やはりアニメが優勢という状況は続くでしょう。例えば、4月14日に公開される『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は大ヒット間違いない。漫画家・青山剛昌氏が『週刊少年サンデー』(小学館)で連載中の『名探偵コナン』は、アニメ映画シリーズも毎回大きな話題を呼んでいますし、第26作目となる『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は人気キャラクターの1人・灰原哀(林原めぐみ)がキーパーソン。新作公開に向け、現在テレビシリーズの特別総集編となる『名探偵コナン 灰原哀物語 黒鉄のミステリートレイン』も上映されているだけに、製作側も相当な気合の入れようです」(同)

 ちなみに、同時期には『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』(4月21日)や『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』(同28日)といった実写邦画の公開も控えている。

 『東京リベンジャーズ2』は漫画家・和久井健氏が「週刊少年マガジン」(講談社)で連載していた『東京卍リベンジャーズ』の実写版第2作目で、主演はDISH//のボーカル・北村匠海。6月30日に第3作目『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』も公開予定の人気実写シリーズだ。

「一方の『TOKYO MER』は、21年にTBS系『日曜劇場』枠にて鈴木亮平主演で放送された連続ドラマの劇場版。連ドラは全話の世帯平均視聴率が13.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録していたので、関係者は映画にも期待を寄せていると思います。しかし、『コナン』と公開時期が重なる作品は、その影響で軒並み存在感が薄れてしまう恐れが。『コナン』公開時、毎度のことながら、話題性も客足もすべて持っていかれかねないからです。『東リベ2』『TOKYO MER』は『レジェバタ』の二の舞いになる可能性が高いでしょう」(同)

 『コナン』と戦うことになる邦画の中に、番狂わせの特大ヒットを記録する作品はあるだろうか。今から公開ウィークが楽しみだ。


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最終更新:2023/02/11 15:00
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