“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第634回】

あの映画界の性加害報道監督、名前を変えて復帰――自覚や反省はないのか?

2023/01/24 21:00
神林広恵(ライター)

篠田麻里子と夫の情報戦

 先週、「週刊女性」が報じた元AKB48・篠田麻里子と夫との別居・離婚・不倫騒動。登場したのは篠田の“親族のひとり”で、この親族は夫・T氏がいかにひどい人間か、篠田がいかにひどい目にあっているかを「週女」に赤裸々に語り、さらに“篠田の生い立ち&成長”の記録写真5枚も編集部に提供していた。

 「週女」では、今週も引き続きこの騒動を報じている。今回は先週登場した親族だけでなく、篠田夫妻の知人も加わった。今度は夫・T氏のモラハラぶりを告発している。そもそも夫は“実業家”ではなく、妻のスマホを覗き見し、妻を貶める言動を繰り返したという。それだけでなく、T氏は自身の両親も巻き込み、篠田に対して親子3人がかりで卑劣な口撃もしたらしい。さらに8,000万円もの法外な慰謝料を請求し、金銭の要求を拒まれるたびに篠田のプライバシーを暴露。

 一連の「週女」の篠田擁護に対し、一部メディアでは“AKBグループの圧力”“秋元康周辺への忖度”などという批判も巻き起こっているが、そうだろうか? そもそも今回の騒動、「女性セブン」や「週刊文春」(文藝春秋)、「週刊新潮」(新潮社)は篠田バッシングを展開する一方、篠田擁護はほぼ「週女」のみ。「文春」はさておき、「セブン」や「新潮」だって「週女」以上にAKBや秋元康に“近い”はず。

 面白ければ、そしてネタがあれば擁護でもバッシングでも逆張りでも厭わない。そんな芸能マスコミが篠田騒動で悪ノリしている。そして、夫側も篠田側も双方、マスコミやネットを通して自分に有利になるよう情報戦を展開している。どっちもどっち。そんな騒動だと思うのだが――。

赤川次郎のまっとうな言論

 いつも素敵でまっとうな言論を展開してくれる赤川次郎の「女性自身」不定期連載。今回、岸田政権に関する論考が掲載されているのだが、相変わらず的確で素敵だ。

「ことに今の岸田政権は、『敵基地攻撃能力の保有』『軍事費倍増』『原発の再稼働新設』など、憲法と世論が歯止めをかけてきたことをすべて無視して次々に方針の大転換を打ち出した。これは確実に日本の明日を閉ざす決定だろう」
「今の政権を担う政治家には、子や孫を愛する気持ちがないのだろうか」

 こうしたまっとうな言論を守りたい。

神林広恵(ライター)

神林広恵(ライター)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

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最終更新:2023/01/24 21:00
GROW 愚郎
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