好き嫌いが分かれる作風

西島秀俊『警視庁アウトサイダー』第3話で“テコ入れ”か? 不評のギャグシーン激減!

2023/01/20 15:31
仲宗根由紀子(エンタメライター)
西島秀俊『警視庁アウトサイダー』第3話で“テコ入れ”か? 不評のギャグシーン激減!
「えっ?」を連発する役どころの上白石(C)サイゾーウーマン

 西島秀俊が主演を務める刑事ドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)の第3話が1月19日に放送され、ネット上ではある“異変”が話題になっている。

 加藤実秋氏の同名小説(KADOKAWA)を原作とした同ドラマは、“血”を見ると白目を剥いて倒れてしまう元マル暴(警視庁組織犯罪対策部)の刑事・架川英児(西島)が、秘密を抱えるエース刑事・蓮見光輔(濱田岳)、すぐに「えっ?」と聞き返す元演劇部の新米刑事・水木直央(上白石萌歌)とともに巨悪に立ち向かう姿が、コメディタッチで描かれる“新感覚刑事ドラマ”。

 第1話は10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で2ケタ発進、その後は、第2話9.1%、第3話9.6%と推移。全話2ケタを記録した同枠前クールのドラマ『ザ・トラベルナース』(岡田将生主演)には及ばないものの、悪くない数字が続いている。

「演出を嵐・松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士-』シリーズ(TBS系)などの木村ひさし氏が手掛けていることも話題の同作ですが、随所にクスっと笑える小ネタが仕込まれているのが特徴。第2話では、殺人現場にごつい靴を履いてきたせいで“足カバー”の装着に戸惑う水木に対し、架川が『そのガンダムの足みたいな靴のせい』と言い放つ場面をはじめ、コミカルなシーンが多数見られ、ネット上では『面白すぎ』『スベッてる』と賛否が飛び交っていました」(テレビ誌記者)

※以下、『警視庁アウトサイダー』第3話のネタバレを含みます。

 第3話では、母親の行方を捜すため、夜遅くに出歩く女児(いろは)を水木が保護。この地域で若い独身女性の失踪事件が続いていることから、水木は女児の母親・加奈子(寒川綾奈)も誘拐されたのではないかとにらむ。その後、加奈子がシングルマザーであることを隠してマッチングアプリに登録していたことが判明すると、“人類総帥”を自称し、覆面でライブ配信を行う謎の男の存在が浮上する……という展開だった。

「第3話でも、架川が突然“後ろ歩き”をしたり、スマホの待ち受け画面が、架川の尊敬する『はぐれ刑事純情派』(テレビ朝日系)の刑事・安浦吉之助(藤田まこと)だったりと、笑いどころはあったものの、前回までと比べると小ネタが激減。やはり、視聴者から『ギャグシーンばかりで鬱陶しい』と不評コメントが相次いだせいかもしれません」(同)

 同様にネット上でも、第3話でギャグシーンが減ったと感じた人は多いようで、「2話まではギャグの押し売りに疲れて、もう見るのやめようかと思ったけど、今回はギャグ少なめでよかった」「この程度の小ネタなら、この先も見続けたい」と好意的な声が多数見られる。

「第2話までは木村氏が演出を手掛けていましたが、第3話は別の人物が担当。そのせいでテイストが変わった可能性も考えられますが、『ギャグシーンが、ストーリーの流れを止めてしまう』という苦言も少なくなかったため、テコ入れに踏み切った可能性は否定できません」(同)

 小ネタが明らかに減少していた『警視庁アウトサイダー』。コメディドラマでもない限り、ギャグは“ほどほど”で十分ということだろうか。

仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2023/01/20 15:31
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