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【薬剤師監修】歯を磨いてるのに臭うのはなぜ? 口臭の根本原因と対策を解説

2023/01/31 13:30
相田彩
【薬剤師監修】歯を磨いてるのに臭うのはなぜ? 口臭の根本原因と対策を解説
写真ACより

 歯を磨いているのに、口の臭いが気になることはありませんか? 口臭は、デリケートな悩みなので、なかなか人には相談できないかもしれません。歯を磨いたり、マウスウォッシュをしたりしても口臭が気になる場合は、ほかに原因があることも。自分では関係ないと思っていたことが、意外と口臭とつながっていることもあるのです。今回は、口臭の原因や対策について、薬剤師の相田彩氏に紹介してもらいました。

1. 口臭の意外な原因

 口臭の原因は、歯はもちろんですが、ほかにもいろいろあります。ホルモンのバランスや、唾液の減少、ストレス、歯や口以外の疾患、胃腸の不調が関係していることもあるのです。

1‐1. 歯周病や虫歯、古い詰め物など

 口臭の原因として、まず挙げられるのが歯周病や虫歯。また、治療で入れた古い詰め物などが傷ついたり腐ったりしていると、そこに食べ物のカスがたまって口臭につながることも。さらに、口内炎や扁桃炎、咽頭炎といった口腔の炎症によって起こる場合もあります。

1‐2. ホルモンバランス

 口の中の清潔を保つ唾液の分泌量が減ると、細菌が増殖して口臭が発生しやすくなります。唾液の分泌量は、ホルモンの影響を受けやすく、特に女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量に左右されやすいともいわれているのです。また、自律神経の乱れや加齢も口臭の原因に。

1‐3. ストレス

 ストレスによっても唾液の分泌量が減るといわれており、口臭が発生しやすくなります。リラックスしているときと比べ、ストレス状態では唾液の分泌は3割程度も減少するそうです。なるべく、リラックス時間や休憩時間を作るように心がけましょう。

1‐4. 鼻や喉などの呼吸器の病気

 鼻炎や喉の炎症、副鼻腔炎などの呼吸器の疾患によっても口臭は起こります。鼻水が喉に溜まると、ドロドロと粘度が増し、臭いを発することがあるのです。また、鼻が詰まると口呼吸をするようになり、結果として、口臭の原因となる歯垢や舌苔を増殖させてしまいます。

1‐5. 消化管の炎症

 胃や食道などの消化管上部にがんや潰瘍などがある場合にも口臭が発生する場合があります。これは、タンパクの壊死による臭いが口臭につながるからです。しかし、がんなどの病気が原因の場合は、症状がかなり進行してからです。

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