「元極妻」芳子姐さんのつぶやき149

元極妻が考える「未解決事件」――群馬一家3人殺害事件から25年、なぜ警察は逮捕できないのか?

2023/01/15 17:00
待田芳子(作家)

何十年も未解決の事件もザラ

 思えば未解決事件も多いですよね。

 毎年の暮れには、東京・世田谷で家族4人が殺害された事件が報道されます。昨年で、発生から22年だそうです。

 また、今年の1月14日は、1998年に現在の高崎市内の旧群馬町三ツ寺で一家3人が殺害された事件から25年だそうです。

 運送業者の小暮洋史(殺人容疑で全国指名手配中)が納品先で知り合った女性にストーカー行為を続けた揚げ句、実家に上がり込んで家族3人を殺して待ち伏せ、女性を強姦しようとした事件です。

 ウチに帰ってきたら、家族全員が殺されてて、潜んでいたオッサンにレイプされそうになるって、元極妻だって怖いですよ。レイプはなんとか回避できたそうですが、そんなことは何の慰めにもなりません。

 なぜ警察は逮捕できないのでしょうか?

 ヤクザが地元でブイブイ言わせていた時代であれば、世田谷も高崎もとっくにパクられて(逮捕されて)たかなと思わないでもないですが……。

 ヤクザが地元を守るのは自分のためなので、街の住人でも、見かけない顔の人でも、しっかりチェックしていました。それに挙動不審な人には必ず声をかけますし、何かあれば捜査に協力するフリをして、警察に貸しを作るために情報提供してたのです。

 でも、92年の暴対法、11年に出そろった都道府県の暴排条例で、警察との協力関係はどんどん薄れています。ヤクザが排除されるのは自業自得なところもあるのですが、警察は下着泥棒とか拳銃暴発とか、しょうもない事件ばかり起こしてないで、未解決事件の捜査を頑張ってほしいものです。

待田芳子(作家)

待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。

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最終更新:2023/01/15 17:00
極姐2.0 ダンナの真珠は痛いだけ 待田芳子/著
住宅街での惨劇は恐ろしすぎて……
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