[女性誌レビュー]「婦人公論」2023年1月号

松本明子は義母とパンツ共用、詰め放題の熱いドラマ……「婦人公論」の“やりすぎ節約術”は尊敬に値する!

2023/01/08 16:00
島本有紀子(ライター)

詰め放題に魅せられすぎている「婦人公論」読者

 最後に見ていくのは読者体験手記。今回のテーマは「“お得”に目がくらんで」で、食品の詰め放題に魅せられた読者(54歳・無職)の投稿に心惹かれました。「私は食品の詰め放題が大好きだ」というシンプルな一文から始まり、臨場感ある抜群の文章力で、詰め放題の魅力がつづられていきます。

 ある日、クッキー詰め放題で18枚をゲットした投稿者。しかし「もっと入ったのではないか」とストイックに考え込み、ライバルは「28枚を記録していた」と対抗心を燃やします。28枚のクッキーが整然と詰まった袋を「まるで花束」だったと表現するほどのめり込み、28枚にこだわり始めます。

 再挑戦もむなしく、「18枚の壁は厚い」と断念してしまいますが、最近はインスタント味噌汁の詰め放題にはまっているそう。ここでは「せめて18個は行きたい」と18個にこだわっていましたが、先日、ついに24個に成功したとのこと。おめでとうございます。詰め放題にも熱いドラマがあることを教えてもらいました。今年の「婦人公論」も楽しみにしています!



島本有紀子(ライター)

島本有紀子(ライター)

女性ファッション誌ウォッチャー。ファッションページから読み物ページまでチェックし、その女性誌の特性や読者像を想像するのが趣味。サイゾーウーマンでは、「ar」(主婦と生活社)と「Domani」(小学館)レビューを担当していた。

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最終更新:2023/01/08 16:00
婦人公論 2023年 1月号 / 婦人公論編集部 〔雑誌〕
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