このまま炎上騒動を払拭できるか

アニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』新キャスト起用で大炎上! 声優の演技力は「旧作と同じくらい」と関係者談

2022/12/06 20:41
勅使河原みなみ(ライター)

『THE FIRST SLAM DUNK』原作者・井上雄彦氏、旧アニメのキャスティングに不満があった可能性も

 なお、映画公式サイトで公開されているインタビューで、井上氏は声優交代の背景に言及。旧キャストが今作に出演していたら「かつて育てられたキャラクターをいったん捨ててもらわないといけないことになっただろうと思う」「(アニメと)同じ根っこから生えるもう1本の木、という感じでこの映画を捉えている」とコメントしていた。

 原作者が声優のキャスティングにまったく介入しないケースもあるというが、今回の交代劇は「井上氏の希望による部分が大きいのかもしれない」(同)という。

「旧アニメでは、草尾、緑川、置鮎、また木暮公延役の田中秀幸ら、大手声優事務所・青二プロダクションの所属声優たちが多数出演し、同社がキャスティングに関して大きな権限を持っていたことがうかがえる。一方で今作の出演者の所属事務所はそこまで偏っておらず、当然、監督・脚本を務める井上氏の意向も反映されていたとみられます。往年のファンは『この声は違う』とガッカリしたかもしれませんが、井上氏にとっては、むしろ旧アニメより今回のほうが、より自分が思い描いたキャラクターの声になっていると思われます。もしかすると、旧作のキャスティングに不満を感じていたところもあったのでは」(同)

 映画はまだ公開されたばかりだけに、ネット上の口コミによって客足が伸びる可能性は十分考えられる。アニメの放送終了から約26年ぶりに復活した『SLAM DUNK』が原作ファンやアニメファン、声優ファンから今後どのような評価を得ていくのか、動向に注目だ。

勅使河原みなみ(ライター)

独自に集めた情報をもとに、声優に関する記事を執筆しているライター。好きな食べ物は浸し豆。

最終更新:2022/12/06 20:41
[新品]スラムダンク SLAM DUNK 新装再編版(全20巻) 全巻セット
旧キャストはどう思っているんだろうか
アクセスランキング