2022年11月前半映画館動員ランキング

新海誠監督『すずめの戸締り』が公開初週から1位を獲得も、「空席祭り」「ガラガラ」と揶揄されるワケとは? 映画館動員ランク

2022/11/29 10:00
サイゾーウーマン編集部
新海誠監督『すずめの戸締り』が公開初週から1位を獲得も、「空席祭り」「ガラガラ」と揶揄されるワケとは? 映画館動員ランク
写真ACより

 『君の名は。』『秒速5センチメートル』の新海誠監督が贈るファンタジー長編アニメーション『すずめの戸締り』が、全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、11月5日~11月11日)で1位に輝いた。

 同作は、日本中の廃墟に出現する“災いの扉”を閉じるため、各地を旅しながら自らの使命と向き合う17歳の少女の冒険と成長を描く。主人公「鈴芽」の声を女優・原菜乃華、旅をする青年「草太」の声をSixTONES・松村北斗が担当していることでも話題だ。11日に全国420館(IMAX41館含む)で公開され、公開から3日間で、観客動員数が133万1081人、興行収入は18億8421万5,620円を記録するなど、新海監督作品史上最高のロケットスタートを切った。

 だが、派手な動員数、興収とは裏腹に、ネットでは「空席祭り」「ガラガラ」など、同作の客入りを揶揄する声も。同作の公開にあたっては、1日に30回も上映する映画館が話題になるなど、劇場スクリーンを“独占”することで動員数や興収を伸ばす手法が賛否を呼んでいる。上映回数を増やしたことで、地方などでは空席が目立つ状況が生まれてしまっているようだ。

 内容に関しては、アニメーション監督の山本寛氏がSNSで「新海監督ご自身は殴りたいくらい大嫌いですが、『君の名は。』『天気の子』は評価しています」と前置きした上で、震災をモチーフとした同作について「おぞましい震災ビジネス」と批判したことも話題になった。一方で、松村の評判は上々で、SNS上では「耳にすんなり入ってくる」「声優じゃないのに違和感がなかった」「ジブリ感あって好き」といったコメントが目立っている。

 2位は人気TVアニメ『ONE PIECE』(フジテレビ系)の劇場版第15弾『ONE PIECE FILM RED』。3位は橋本環奈、眞栄田郷敦、山本舞香が出演する映画『カラダ探し』が入った。同作は公開1カ月で動員83万人、興収10億円を突破。邦画実写作品では5週連続の首位をキープするなど、ホラーファンを中心に注目度が高い作品だ。

 4位は大ヒット小説『ソードアート・オンライン』シリーズ(KADOKAWA)のアニメ版のリブートシリーズ第2弾『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』。

 5位には、2018年に公開され、大ヒットを記録したマーベル原作アクション超大作「ブラックパンサー」の続編『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』がランクインした。同作は、前作で主演を務めたチャドウィック・ボーズマン(2020年8月に逝去)以外の主要キャストが再結集し、国の主を失ったワカンダ王国の新たな物語を迫力たっぷりの映像で描いている。ももいろクローバーZの百田夏菜子が吹き替えに参加していることも話題だ。

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