『ねほりんぱほりん』シーズン7レビュー

『ねほりんぱほりん』ギリギリFIRE回――早期リタイアした自由人に見る「節約を楽しむ才能」と「強いメンタル」

2022/10/17 12:33
加古りえ(ライター)

『ねほりんぱほりん』ギリギリFIRE、めちゃくちゃ楽しそうな無職生活

 仕事を辞めて毎日何をしているのか? ヒマじゃないのか!? というのも気になるところだが、アニメ好きのカツさんは「もうひたすらアニメを見てる感じです。多い日だと8時間くらい」「めちゃくちゃ楽しいです」と、充実感にあふれた日々を送っているそう。

 一方、アイドルオタクだというタイチさんは、「コーヒー飲みながら、クラシックの音楽とか聞きながら、まず朝を過ごして……」と優雅な朝からスタートし、「そのあとはAKBの子のYouTube見たり、生配信を見たり」と趣味に時間を使っていた。さらに退職後は、オカリナも始めたそう。収録にもオカリナを持参しており、素朴な音色で「大きな古時計」を響かせた。

 ぱほりん(YOU)に「音いいよね~」、ねほりん(山ちゃん)に「優しい音」と褒められ、「うれしいです」と喜ぶタイチさん。学ぶ意思さえあれば人はいつでも成長できる――という尊い姿を見せてもらった気がして、心洗われた。

『ねほりんぱほりん』ギリギリFIRE、3,400円で孤独感を紛らわせる

 カツさん、タイチさんによれば、FIRE後は女性と話す機会が減るらしい。結婚願望について聞かれると、カツさんは「自分の面倒見るので精一杯。結婚しないと今は決めてます」。タイチさんも「私みたいに無職になってしまった以上、女性にとって価値はゼロ。期待してないです結婚に」と、あきらめている様子だった。

 しかしその気持ちが揺らぐときもあるよう。「サンリオピューロランドに株主優待で1年に6回行ける」というタイチさんは、「アトラクション乗ったり、キャラクターと写真撮ったりしているとき、周りの家族連れとかカップルと比較しちゃって……」と、寂しさを感じるとのこと。いや、1人でピューロランドに年6回行き、キャラクターと写真まで撮ってもらう強いメンタルがあるなら、この先もきっとやっていけるよ! と励ましたくなる。

 その上、タイチさん、節約中ながらAKB48の劇場公演には足を運んでいるらしい。「推しに自分の名前を呼んでもらえて、すごいうれしかったです。チケット代が3,400円したんで後ろめたかったですけど、名前呼んでもらえたんで満足しました」と納得している様子。3,400円で孤独感を紛らわせるのならば、タイチさんはこの先も絶対大丈夫である。

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