制度の施行でふるいにかけられる声優続出?

声優の2割が「廃業」検討? 7割が年収300万円以下、最も稼ぎがあるのは「ベテランではなく20代後半から30代中盤」

2022/10/10 08:00
サイゾーウーマン編集部

競争激しい声優業界、最も稼ぎがあるのは「20代後半から30代中盤までの声優」

 なお、業界にはまだ現役で活躍している高齢の声優たちが多く、ベテランほど稼いでいると想像しがちだが、本当に稼いでいるのはそれよりもっと下の世代だという。

「今、最も業界内で稼ぎがあるのは、アニメで主要キャラクターを演じつつ、アプリゲームでもメインキャストを務めている、20代後半から30代中盤あたりまでの声優です。アニメやゲーム作品は、関連イベントが多く開催されますし、イベント、ゲーム、アニメの順番で稼げますから。若いうちに人気タイトルに起用されるとその後も寿命が長く、40歳過ぎまで稼げます。しかし、多忙な仕事をこなしながら次のステップを明確に意識しなければ、以降は先細りとなり、確実に稼ぎ続けることは難しくなるでしょう」(同)

 また、今回のアンケートの回答で最も多かった年収300万円以下の声優たちに対しては、厳しい意見も。

「昔よりも声優人口が増え、競争率が上がっていることや、コロナ禍によって作品の関連イベントなどが開催できなかったこともあり、苦境に立たされている人も多いのかもしれませんが、年収が低い声優は実力不足で事務所に所属できなかったり、“それなり”の理由や事情を抱えているはず。インボイス制度が施行されてもされなくても、いずれ廃業の道をたどることになっていた可能性があります。そういう意味では、この制度は声優にこの先の将来をどう歩んでいくかをより具体的に考えさせる、いいきっかけになるでしょう」

 インボイス制度により、特にフリーで活動する声優たちは、今後はより一層の自己研鑽が必要になるかもしれない。

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最終更新:2022/10/10 08:08
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