もうどこから火がつくかわからないわね…

ヘイリー・ビーバー、リップメイク動画が大炎上! 国民的テレビ番組も「“侮辱”だと受け止めている」

2022/09/30 19:45
堀川樹里(ライター)

カイリー・ジェンナーのコスメも「文化の盗用」でバッシング

 同番組では、今夏にカイリー・ジェンナーが自身のコスメブランド「Kylieコスメティックス」から売り出した「ベシートス・グロス・ドリップ」について、「ベシートス」がスペイン語で「キス」という意味であることから「文化の盗用」だとバッシングを受けたばかりだとも報じた。

 「有色人種女性が、自分たちのトレンドを売り出しても白人女性である彼女たちほどは成功しない」「ヘイリーは、ラティーノや黒人女性のメイク法としてブラウニー・グレイズド・リップを提案すべきだった」「(白人セレブが)こういうのをすることで、有色人種の女性からアイデンティティを奪っている」という見解を伝え、「どこから発想を得たのか、付け加えるべきだ」と締めくくった。

 ネット上では、ヘイリーの「文化の盗用」問題から「そもそも私たちの肌の色であるブラウンを『ブラウニー』なんて食べ物の名前に使うこと自体が問題では」といった新たな論点へと発展。炎上はまだ続いている。

 欧米では、自分の属さない人種の文化をファッションなどに取り入れることは、「文化の盗用」として強く批判される傾向にある。

 権利や立場の強い白人が弱者であるマイノリティの文化を我が物顔で使い、マイノリティのアイデンティティを剥奪していくとして、過去に「文化の盗用」をした画像や動画が掘り起こされてキャンセルカルチャーにつながったケースも少なくない。

 今回炎上したヘイリーだが、母親がブラジル人でありポルトガルの血が入っていることから、「ラティーノのメイクしてもいいじゃない」と気の毒がる声や「ヘイリーはなんでもかんでも盗む、という目で見られていてかわいそう」と同情する声も上がっている。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2022/09/30 19:45
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