どうなる皇室SNS

「皇室といえば小室圭さん」若者世代のスキャンダラスなイメージ払しょくが、皇室SNSの役割?

2022/09/23 16:00
サイゾーウーマン編集部
「皇室といえば小室圭さん」若者世代のスキャンダラスなイメージ払しょくが、皇室SNSの役割?
Getty Imagesより

 8月30日、宮内庁が皇室の広報にSNSを活用することを検討中と発表した。その理由は、「皇室に関する誤った情報が広まっている現状を踏まえ、正しい情報を積極的に発信していくため」だといい、すでに体制整備のため参事官ポストの新設と、SNS担当スタッフ2名の増員を予定しているとのこと。

 皇室の情報がSNSで発信されるとなれば、もちろん初めてのこととなるだけに、国民からは驚きの声が上がるとともに、炎上を危惧する向きもあるが、今回、皇室ウォッチャーX氏に「皇室SNS」への不安と期待について話をしてもらった。

皇室SNS、週刊誌記事の訂正が「かなり難題」なワケ

――宮内庁が皇室SNS開設を検討しているそうですが、その一報を聞いた際、どのような感想を抱きましたか?

皇室ウォッチャーX氏(以下、X) 「ついに始めるのか」という感想を持ちました。日本の皇室と深い関係にあるイギリス王室は、“国民との距離感が近い”ことが特徴で、以前からSNSを積極的に活用し、普段の活動を発信しています。当然、宮内庁もイギリス王室のやり方を知っているでしょうし、いずれ皇室もSNSを始めることは予想できていました。

――ただ、今のところ、宮内庁としては「皇室に関する週刊誌などの記事やSNSで流れる情報の誤りを正していくのが主たる目的」のようです。

X 「情報の誤りを訂正していく」というのは、簡単そうでかなりの難題です。昨年11月、秋篠宮さまはお誕生日会見で、「(眞子さんと小室圭さんの結婚問題をめぐって)事実と異なる報道があっても反論しない姿勢を貫かれてこられたが、今後どのように検討されていくのか」という記者からの質問に対して、「例えば宮内庁のホームページに載せたりとか、そういうことをした場合に、それではほかの事柄については全て正確なことですねということになり得ると私は思います」と回答されていました。

 これは本当にその通りだと思います。一度でも特定の週刊誌記事の内容を否定してしまえば、毎週発売されるすべての週刊誌記事に同じことをしないと、「その内容は事実である」と宮内庁が認めたことになってしまうため、皇室のSNSはかなり慎重に発信しなければならないのです。

 そもそも週刊誌の皇室記事は、一つの事実を盛りに盛って物語に仕立てていくスタイル。一記事内でも、「1」が事実で、残りの「99」が異なる場合があり、その「99」を一つひとつ否定する作業をしなければいけない可能性も出てきます。全週刊誌の全皇室記事を対象に続けていくのは、不可能でしょう。よっぽどひどい内容でなければ、SNSで言及することはできないと思います。

皇室 THE IMPERIAL FAMILY 令和4年夏 第95号
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