ワンピースが強すぎて……

映画『ONE PIECE FILM RED』大ヒットのウラで……田中圭主演『ハウ』が壮絶な大コケ、大規模上映も「トップ10圏外」

2022/09/09 12:30
サイゾーウーマン編集部
映画『ONE PIECE FILM RED』大ヒットのウラで……田中圭主演『ハウ』が壮絶な大コケ、大規模上映も「トップ10圏外」
東映の夏の暮れを「田中圭と犬」に賭けたが……(C)サイゾーウーマン

 8月6日に公開されたアニメ映画『ONE PIECE FILM RED』が、国内映画ランキング(全国週末興行成績、興行通信社提供)で、公開初週から5週連続1位を獲得。9月5日には累計観客動員数929万8000人、興行収入129億5300万円を突破したことも明らかになり、記録的大ヒットとなっている。しかしその裏では、ヒットが期待された大規模上映の実写邦画4作品が大コケする“大惨事”が発生していたようだ。

 4作品のうち、最も壮絶な“大爆死”となってしまったのが、田中圭主演映画『ハウ』(8月19日公開)だという。

 同映画は、婚約者にフラれて傷心中の市役所職員・赤西民夫(田中)と、真っ白で人懐っこい保護犬・ハウ(俳優犬・ベック)を中心とした物語。『ジョゼと虎と魚たち』(2003年)や『のぼうの城』(12年)などで知られる監督・犬童一心氏がメガホンを取り、池田エライザ、野間口徹、渡辺真起子、石橋蓮司、宮本信子ら演技派俳優が脇を固めている。

「主演の田中は多くの女性ファンを抱えていますし、夏休み中の公開ということ、またテーマ的にも親子連れの集客が見込める作品といえるでしょう。全国での上映館数は300を超える大規模上映だけに、配給の東映もヒットを期待していたはずですが、ふたを開けてみると公開初週から映画ランキングのトップ10圏外。その後、動員が伸びることもなく、現在までランキングに一度も浮上していません」(スポーツ紙記者)

 ネット上の鑑賞者の感想を見てみると、「田中圭と犬の組み合わせにほっこりした」「とにかく犬が可愛くてたまらない」といった好意的な声のほか、「人間と犬のハートフルストーリーかと思ってたら、イジメやDVの話も出てきてツラい気持ちになった」「犬に癒やされたくて見たのに、想像と違うところもあってショックだった。親子向けではないかも」というネガティブな意見も見られるなど、賛否両論となっている。

「気軽にオススメしにくい内容のため、口コミが広がらず、動員が伸びていない可能性もありそうです。大規模上映にもかかわらず、話題性に乏しく、『ハウ』が公開していることすら知らない人もいるのでは……」(同)

 なお、『ハウ』と同日に公開された、橋本環奈主演の『バイオレンスアクション』も、この夏に大コケした映画の1本だ。本作は、同名人気コミック(小学館)の実写版で、橋本は殺し屋としての顔を持つ“ゆるふわ系”専門学生・菊野ケイという異色のキャラクターを演じたが、全国348スクリーンという大規模公開ながら、公開初週のランキングで9位と低調だった。

「残り2作品は、神木隆之介と新垣結衣が出演する映画『ゴーストブック おばけずかん』(7月22日公開)と、嵐・二宮和也主演映画『TANG タング』(8月11日公開)で、どちらも動員がパッとせず。どちらも大規模上映ながら、公開初週の映画ランキングで、前者は5位、後者は6位とトップ3入りを逃しています。今夏公開作では『ONE PIECE FILM RED』のほか、『ミニオンズ フィーバー』(7月15日公開)、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(7月29日公開)など大ヒット作がひしめき合い、また5月公開の『トップガン マーヴェリック』も引き続き動員を伸ばしていた。そちらに観客を奪われ、邦画が伸び悩んだ可能性が高いでしょう」(テレビ局関係者)

 ただし、人気コミック(集英社)の実写版第2弾である山崎賢人主演『キングダム2 遥かなる大地へ』(7月15日公開)は、公開初週から2週連続で1位を獲得するという大健闘を見せていた。

 『ONE PIECE FILM RED』の勢いが衰えない中、秋から冬にかけて、邦画界からヒット作は登場するのだろうか。


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最終更新:2022/09/09 12:30
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