“身内ネタ”で笑いを取るテレビ局

日テレ『イッテQ!』あの人気番組に酷似!? 「スタッフの遊び心」と好意的に見られたワケ

2022/08/07 12:00
サイゾーウーマン編集部
日テレ『イッテQ!』あの人気番組に酷似!? 「スタッフの遊び心」と好意的に見られたワケ
“制作会社”という視点でテレビを見るの面白いね(C)サイゾーウーマン

 日本テレビ系の人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』。7月31日の放送では、ある“パロディ企画”が視聴者の注目を集めた。

 番組の前半、「ガンバレルーヤのど根性企画 in タイ」を放送。お笑いコンビ・ガンバレルーヤのよしことまひるがタイを訪れ、13世紀頃に戦士たちが用いたという格闘術「クラビー・クラボン」の演武に挑戦した。

「2人はタイ国内で屈指の実力を持つという高校のチームに弟子入りし、教師や国内女子チャンピオンに戦い方を学ぶことに。クラビー・クラボンは剣や棒などの武器を使う格闘術でしたが、先端恐怖症のまひるは、練習中に目を開けられなくなってしまうなど苦戦。しかし、最終的には2人とも見事に演武をやりきっていました」(芸能ライター)

 なお、練習の空き時間には、円安の影響で“経費を抑えたい”というスタッフの意向によって、「ゲキヤスい店」というミニコーナーを実施。量は少ないものの、味は絶品だという35円のガパオライスや、バンコク中央駅から徒歩1分という好立地にありながらも、1人1泊1,100円のホテルなどが紹介された。

「このミニコーナーは、同局で放送されているバラエティ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』の明らかなパロディで、同番組と酷似した『ゲキヤスい店』のロゴが表示されるなどしていました。そのため、視聴者からは『堂々と「オモウマい店」をパクってて笑える』といったツッコミが続出。とはいえ、『イッテQ!』と『オモウマい店』の制作会社が同じということもあって、『スタッフの遊び心を感じた』『同じ制作会社だからできるおふざけだね(笑)』などと、好意的に受け止められていたようです」(同)

 一方、ただ単に他番組と内容が似ているだけの「パクリ」と批判されたコーナーもあったようで……。

「昨年6月27日に放送された回では、『温泉同好会 in 広島県』という企画が行われ、ガンバレルーヤ、椿鬼奴などの女芸人たちが自衛隊に体験入隊。これが、同局の人気バラエティ『沸騰ワード10』で、カズレーザーが出演している『自衛隊に取り憑かれたカズレーザー』という企画に酷似していると、視聴者から指摘が飛ぶことに。ちなみに、『イッテQ!』と『沸騰ワード10』は別の制作会社です」(同)

 『沸騰ワード10』には、1人の芸能人が“取り憑かれている”ほどのハマりごとを調査するコーナー「取り憑かれた芸能人」がある。カズレーザーは「自衛隊に取り憑かれた芸能人」として同コーナーに登場し、“自衛隊愛”にあふれたコメントや、的確な解説を披露して視聴者から好評を得ていた。

「『イッテQ!』の企画に出演した女芸人たちも、体を張って訓練に挑んでいたものの、カズレーザーのように自衛隊に関する知識があるわけではなかったので、ネット上の評判はイマイチ。『この企画はカズレーザーだから面白いのであって、似たことをやってもダメ』『内容をパクったのに面白くないってどうなの……』などと、視聴者からはあきれたような声も出ていました」(同)

 視聴者が被りやすい同局内の番組だからこそ、“パロディ”を有効に使いつつ、“パクリ”には気をつける必要がありそうだ。

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最終更新:2022/08/07 12:00
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