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【薬剤師監修】シミやクマは「血行不良」が原因かも? 体の内側から美肌を目指す方法

2022/08/02 13:30
竹田由子(薬剤師)
【薬剤師監修】シミやクマは「血行不良」が原因かも!? 体の内側から美肌を目指す方法の画像1
写真ACより

 シミやクマの原因は、紫外線や過剰なスキンケアといった「外的要因」であることは、広く知られているでしょう。しかし、血行不良やホルモンバランスが崩れるなどの「内的要因」も、シミやクマができてしまうきっかけになるのだとか。

 そこで今回は、体の内側からシミやクマを改善する方法について、薬剤師・竹田由子氏に解説してもらいました。

1.シミやクマの原因は、体の内側にあるかも?

 シミやクマの原因となる「体の内側の不調」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか? まずは、その「不調」を引き起こす原因について解説していきます。

1-1.シミができる内的要因

 シミの正体は、表皮細胞から作り出される「メラニン」。通常であれば、メラニンは肌の新陳代謝(ターンオーバー)によって排出されますが、血行不良やホルモンバランスの乱れなど、さまざまな理由で新陳代謝がうまく行われないと、メラニンが蓄積してシミができてしまうのです。

 ホルモンバランスを乱す内的要因は、生活習慣の乱れ(睡眠不足、栄養不足、運動不足など)、飲酒や喫煙、ストレスなどだと考えられています。

1-2.クマができる内的要因

 クマができる原因もさまざまですが、内的要因によりできる場合は「血行不良」が多いです。血行が悪くなると、毛細血管を流れる血液が暗い色に変化し、目の下の薄い皮膚から透けて見えることで、クマが発生してしまいます。

 疲れや冷え、ストレスによって血行不良になってしまうほか、目を酷使した場合や、睡眠不足もクマができる原因のひとつです。

2.シミ・クマの改善には、漢方もおすすめ

 夏は紫外線対策ばかりに気を取られ、体の内側に目を向けることが少なくなりがち。しかし、内臓が疲れやすい夏こそ、体の内側からケアをすることが、お肌のためにも重要になるのです。東洋医学でも「皮膚は内臓の鏡」といわれ、体の不調は皮膚にあらわれると考えられています。

 医療機関でシミやクマを取り除く場合、塗り薬やレーザー治療などを行うことが多いですが、原因が体の内側にある場合は、漢方薬を使うのも効果的。特に、血流を改善する漢方を使用することで、シミとクマどちらの原因にもアプローチできるため、肌の状態が良くなっていきます。さらに、疲れにくい体や、ストレスに負けない体質も手に入れられるので、一石二鳥です。

Dr.クロワッサン 不調が消える、ふだん漢方
「皮膚は内臓の鏡」を胸に刻みます……!