プウ美ねえさんのエプロンメモ

【プウ美ねえさんのお悩み相談】ギャグマンガの登場人物みたいな私、落ち着きのある素敵な大人になるには?

2022/07/31 16:00
熊田プウ助(マンガ家)

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

(C)熊田プウ助

<今回のお悩み>
「急いてオカシな言動をしてしまいます」
 ぷうみねえさん、こんにちは。つい、何事も即座に反応しなくては、と急いてしまうところがあり、いつも気づくと些細なことで動揺して、オカシな言動をしてしまいます。

 昔、知り合いの知り合いに、初対面で「貴方って漫画ね」と言われたこともあります。その時は何がなんだか意味がわかりませんでしたが、多分ギャグ漫画の登場人物並にガチャガチャ動いていた、ということか? とも思います。

 素敵な落ち着きのある大人になるには、どこから始めたらよいでしょうか(44歳、こしょうさん)

【プウ美ねえさんの回答】
 対応が早いのはすばらしいことですよ。信用できます。動揺するのだって、少々言い間違いするのだって、飾らない証拠です。とくに他人を不快にするものではありません。返事をもったいぶるとか、人を待たせて平気なひと、自分のペースを頑なに崩さないひとのほうが、よっぽど困ります。

 「貴方って○○ね」という言葉については、誰に言われても、それがどんなに大切な人であっても、褒め言葉以外ぜんぶ無視してよいです。「その言動は○○的である」「その行動は○○さに欠ける」というような具体的な評価や感想だったら、もしかすると心にとどめるべきかも知れませんが、それにしたって従う必要はないのです。ましてや、初対面のひとが、他人の人柄などを大雑把なひとことで語れるはずがありません。マウンティングだな、気の利いたことを言ってみたかったのだな、ぐらいに考えてスルーするのが鉄則です。

 そのいっぽうで、もしも落ち着いた大人の行動に憧れるなら、身近な人でも、ドラマの登場人物でも、具体的な理想像をいつも思い浮かべるとよいものです。声のトーンや、立ったり座ったりの姿勢、服装をマネしてごらんなさい。女優のエリザベス・テイラーは、甲高いと言われた声を努力で低くしたそうです。男役のタカラジェンヌも、理想の俳優などをマネして、それらしい所作を身につけると聞きます。気に入ってなじめば、いつかあなたの個性になるでしょう。フットワークが軽いけれど、立ち居振る舞いはエレガントね、などと言われる二つの魅力をそなえたら、ぐっとすてきです。

【今月のエプロンメモ】
心配しなくても、年をとれば動きは遅くなるし、声も低くなります。おねえさんは1日に何度も箸やペンを落とし、からだのあちこちをぶつけます。寝起きで声が低いのかな? とおもったら1日中そのままだったりします。本当に漫画のように動けるなら、ケガをしない程度に、うんと楽しんでほしいものです。

<お悩み大募集>
サイゾーウーマン読者の皆さんから、プウ美ねえさんに相談したいお悩みを募集しています。下記フォームよりご応募ください。

【プウ美ねえさんのお悩み相談】夫に「スネ毛」見られてショック! アラフォー妻の恥じらいの画像2


熊田プウ助(マンガ家)

熊田プウ助(マンガ家)

1969年生まれ、ゲイ漫画家。『ホモ漫画家、ストリッパーになる』(実業之日本社)、『世界一周ホモのたび 狂』(ぶんか社)など著書多数。

記事一覧

Twitter:@kumadapoohsuke

最終更新:2022/07/31 16:00
ホモ漫画家、ストリッパーになる
漫画みたいに動けるのは元気な証拠!
アクセスランキング