“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第610回】

上沼恵美子と和田アキコの確執・和解ネタに見る、芸能界「女帝」の条件

2022/07/19 21:00
神林広恵(ライター)

「女性セブン」がクローズアップしたかったもの

 なんだ、『アッコと恵美子』で仲直りではなかったのね。しかし、よく読むと「セブン」は2人の“確執&仲直り”をメインテーマにしたいわけではなさそうだ。共演を果たした2人の裏の事情、思惑についてこんなふうに書かれているから。

「現在の上沼さんはテレビの仕事が激減しています。(略)アッコさんとの共演は大きなメリットがあると考えたのかもしれません」
「アッコさんにも、地元大阪で一花咲かせたいという狙いがある。(略)さらにアッコさんにはNHKに恩を売れれば、’16年以降オファーのない『紅白』出演の道が再び開けるかもしれない」

 仲直りなんてどうでもいい。2人の大物の事情、苦境をクローズアップしたい。意地悪だね「セブン」。でも同感、その通りだと思う。本欄でも2週間前に同じような指摘をしておいた。

「紅白に落ちたり、冠番組が次々となくなっている今の2人だからこそ共演が実現したのか、なんて意地悪な見方をしてしまう」

 ライバルを蹴落とすためには陰口も言うし、不仲も厭わない。そして状況を見て和解を演出し、これもまた話題にしてしまう。そんなド根性がなければ、芸能界は渡っていけないし、女帝にはなれない。2人を見てそう思う。

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上野ちづちゃんもある意味、女帝?
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