高野山奥之院へ参拝

ジャニー喜多川さんのお墓参りガイド【高野山奥の院|場所&正しい参拝ルート】

2022/07/30 14:00
上江洲規子(かみえしゅう・のりこ)

ジャニー氏のお墓の場所&参拝ルート

 それでは、ジャニー喜多川家の墓所を訪ねてみよう。

 もし、正式な参拝方法にこだわるなら、まずは一の橋から御廟まで参拝すると良いだろう。ケーブルカーの高野山駅から「奥の院口」まではバスが出ている。車ならば一の橋の前に駐車場があるが、民間のもののようで10台弱しか停車できず、有料だ。

 一の橋から御廟までの距離は2キロ強で、一の橋・中の橋、御廟橋と、川を3つ渡る。

一の橋(写真:サイゾーウーマン)

 喜多川家の墓所にお参りすることだけが目的ならば、中の橋を起点にするとよい。バスなら「奥の院前」バス停で降りると良いだろう。車ならば、すぐ前にある中の橋駐車場が利用できる。普通乗用車なら186台駐車可能で、こちらは無料だ。

「奥の院前」へ行くバス(C)サイゾーウーマン

 奥之院入り口には「南無大師遍照金剛」と書かれているのが目に入る。

奥之院入り口(中の橋入口)(写真:サイゾーウーマン)

 遍照金剛とは「大金剛のように不滅であり、光が遍く照らしている」の意味で、大日如来のこと。大日如来は空海の守り本尊だ。南無は「私は帰依します」だから、「南無大師遍照金剛」は、「弘法大師空海に帰依します」という意味になる。

 門を入るとユニークな墓所が次々目に入る。まず目につくのは、ロケット型をした新明和工業株式会社の慰霊碑だ。ほかにも社団法人日本しろあり対策協会のしろあり供養塔や、福助の石仏が鎮座する福助株式会社の感謝の碑など、興味を惹かれるものも多い。

新明和工業の慰霊碑(写真:サイゾーウーマン)
福助(写真:サイゾーウーマン)

 そのうち道は右にやや湾曲し、右側に観音像が見える。そこから30メートルほどで、右側に「花柳流慰霊塔」と書かれた看板が見えるので、右折しよう。

目印となる花柳流慰霊塔の看板(写真:サイゾーウーマン)

 約30メートル先に橋があるのでこれを渡り、また30メートルほど進めば左側、奥まった墓所から2つ目が喜多川家の墓で、ジャニー氏もここに眠っている。

(写真:サイゾーウーマン)

 墓碑には、ジャニー喜多川氏のほか両親と兄の法名と俗名、没年月日が刻まれている。ジャニー氏の法名は「宝澍院諦応擴道大居士」だ。

 左隣には藤島家の墓があり、ジャニー氏の姉である藤島メリー泰子氏、義兄にあたる藤島泰輔氏が眠っている。

 都会から離れた山の上で眠るジャニー氏の前で騒いだり、 写真撮影のために行列を作ったりしたくないものだ。 参拝者が複数いるようならば長時間居座ることなく、 静かにお参りしたい。

 お墓参りを済ませたら、壇上伽藍や金堂などもぜひ見学して帰ってほしい。

高野山奥の院アクセス方法

(※2022年7月29日時点の情報)

1)南海高野線「極楽橋駅」下車、南海高野山ケーブルで「高野山駅」へ。高野山駅から南海りんかんバスで「奥の院口」または「奥の院前」下車。

・南海りんかんバス 時刻表

2)京都駅八条口から京阪バス・南海りんかんバスで「奥の院前 [高野山]」下車。事前予約必要。(~11月27日までの運行)

・京都⇔高野山高速バス直通便 公式サイト

・高野山真言宗総本山金剛峯寺 公式サイト

上江洲規子(かみえしゅう・のりこ)
歴史、特に古代史や神話のほか日本文化やリクルートなどの分野で執筆を手掛けるライター。古代史は博物館をめぐって発掘調査の研究成果からアプローチするだけでなく、「日本書紀」や「古事記」はもちろん、「風土記」「古語拾遺」「先代旧事本紀」などの史料も参考にしている。民俗学者・田中久夫氏の「御影史学研究会」にも参加し、日本の民俗も勉強中。

最終更新:2022/08/02 14:55

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