[インタビュー前編]

ディズニー「プレミアアクセス」に“大きな懸念事項”!? Dオタブロガーが2022年上半期を振り返る!

2022/07/13 16:00
みっこ(ライター)
東京ディズニーランドにあるアトラクション「美女と野獣”魔法のものがたり”」の入り口(C)TDRハック

 東京ディズニーリゾート(TDR)が昨年10月、東京ディズニーランド(以下、TDL)と東京ディズニーシー(以下、TDS)のパスポート料金を改定。7,900~9,400円の4段階の変動制を導入し、ファンから賛否両論を呼んだ。

 その後、今年3月に「複数日来園パスポート」を発売したほか、5月には有料サービス「ディズニー・プレミアアクセス」がスタートするなど、今年も新たな取り組みが次々と行われている。

 下半期に入った7月5日からは、TDLとTDSのどちらかで平日午後5時以降に入園可能なパスポート「ウィークナイトパスポート」(4,500~5,400円)と、休日午後3時以降に入園可能なパスポート「アーリーイブニングパスポート」(大人6,500~7,400円、中人5,300~6,200円、小人3,800~4,400円)が新たに発売開始したが、果たして、「Dオタ」と呼ばれるディズニーオタクたちは、こうした変化をどのように捉えているのだろうか。

 「年間パスポート」でTDRに通い、細かなディズニー雑学などを紹介するブログ「TDRな生活(-_-).。oOO」を17年にわたり更新し続けている人気ブロガー・みっこさんに話を聞いた。

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有料サービス「プレミアアクセス」導入で、パークがに“収益重視”に!?

――早速ですが、ディズニーリゾートに足繁く通われているみっこさんが思う、2022年上半期のホットニュースはなんでしょうか?

みっこ やっぱり、プレミアアクセスの導入が一番大きなトピックだと思います。あらためて説明すると、このサービスは、「東京ディズニーリゾート・アプリ」を介してパーク内の施設を時間指定で予約し、より短い待ち時間で体験することができるというもの。現在は、TDL内の「美女と野獣”魔法のものがたり”」、TDSの「ソアリン:ファンタスティック・フライト」「トイ・ストーリー・マニア!」の3つのアトラクションが対象となっていて、1回1人2,000円でサービスを購入することができます。

 実際にまだ導入されて2カ月ほどなので、これから夏休みに入ってパーク内が混雑してくる時期にどういう影響があるか、今後も注目したいです。

――みっこさんは、プレミアアクセスを実際に体験されたんですよね。周りのDオタさんの反応も含め、感想はどうですか?

みっこ 「非常に便利な仕組み」というのが、私の率直な感想です。ただ、やはり賛否両論が聞こえてきますね。ポジティブに考えるならば、例えば、実際は2~3時間待ちでも、1人2,000円を払えば、その時間を完全にショートカットできる。これは非常に大きなメリットでしょう。

 一方で、ネガティブに捉えると、1人で行けば2,000円で済みますが、家族連れだと人数分の料金がかかってしまう。本来、入園パスポートを買えばタダで乗れるアトラクションにわざわざ追加でお金を払うことになるため、今後、両パークがさらに“収益重視”になり、富裕層のための施設になってしまうのではと心配する声もあります。現在は対象アトラクションが3つしかありませんが、将来的にショーやキャラクターグリーティングに適用される可能性も考えられますから。

ひとりディズニー50の楽しみ方
TDLとTDSに行く場合、スマホと充電器は必須だね!
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