[連載]あの人いま、インターネットで何してる?

“トップアイドル”南野陽子は今――テレビレギュラーはなくてもSNSが大盛況なワケ

2022/06/20 20:00
浦島茂世(うらしま・もよ)

南野陽子、36年前の『スケバン刑事II』ネタでファンを盛り上げる

 例えば5月6日の更新では、「太田胃散」のマスコットキャラクター・太田胃にゃんのぬいぐるみを使い、『スケバン刑事II』ネタを投下しています。

 南野さんが演じた『スケバン刑事II』の主人公・五代陽子(本名は早乙女志織)こと2代目・麻宮サキは、幼少の頃に鉄仮面を被せられ、17歳まで顔も洗えないまま高知の田舎で育ったというキャラクター。そして、第1話で鉄仮面が割られ「生まれて初めて、頬に風があたっちょる」という名台詞が生まれました。

 このシーンを、南野さんが太田胃にゃんのぬいぐるみに演じさせているという、なんともゆるい投稿なわけなのですが、ファンは「かわいい!」と総じて大絶賛。もう36年も前の作品なのに、昨日のことのようにネタにして、ファンを盛り上げたわけです。ちなみに、なぜ「太田胃散」なのかというと、ニッポン放送系列で近年ほぼ毎年放送されている、ゴールデンウィーク生放送特番『太田胃散プレゼンツ 南野陽子 今日はナンノ日っ!』からのご縁でしょう。

 ちょっとさかのぼって、3月15日と4月12日の投稿では、南野さんご自身が撮影された花や、東京スカイツリーのある風景などの写真を掲載。これが、南野さんの顔写真ばかりが続くページの中で、ちょっとした箸休めになっています。単体の記事だけでなく、ページ全体の構成もきちんと考えているようで素晴らしい!

 さらに、過去の投稿をさかのぼってみると、南野さんは16年10月頃から1カ月ほど、出生時〜16歳くらいの写真を集中的に投稿していました。南野さんは高校2年生で上京し、その後デビューしたことを考えると、“まだ何者でもなかった時代”の写真を見せてくれているわけです。

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“やらされてる感”がないのも、ファン的にはありがたいポイント
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