【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

雅子さまに向けられた「常磐会」の視線ーー皇后の座をめぐる「学習院VS聖心女子VS東京大学」の混戦

2022/06/04 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

雙葉も昭和時代の常磐会の会員の目の敵だった

――最近では秋篠宮家が東大との距離を縮めようとしている様子が感じられますが、この頃からある意味、東大との関係は深かったのですね(笑)。

堀江 ちなみに雅子さまは高校が田園調布雙葉です。雙葉も昭和時代の常磐会の会員の目の敵だったそうですよ(笑)。

 学習院のごあいさつとして有名だった「ごきげんよう」を、「雙葉(幼稚園)の子供たちが、道で“ごきげんよう”といっている」のを聞いて、マネされていると感じ、「特権を侵害されたような色」を顔に浮かべていた(「日本の孤島『常磐会』 学習院出の純血種女性」/「週刊朝日」昭和33年=1958年12月28日号)などと書かれていますね。とにかく常磐会は常磐会会員しか認めない、孤高の存在なのかもしれません。

――浩宮さまの女性のタイプなどは、うわさになったりしたのですか?

堀江 この記事によると、浩宮さまは「昔は、竹下景子や柏原よしえが好み」とおっしゃっていたけど、「そういうタイプは卒業して、今は、留学先の部屋に飾ってあったジェーン・フォンダのような細面でスラリとした人がいい」とおっしゃっていたとかなんとか(笑)。しかし、浩宮さまのおっしゃるお妃の条件が、外見はともかく「語学ができ、スポーツや音楽に理解があり、控えめであるけれど必要なときには自分の意見をいえる人」であり、それはまさに母上である美智子さまのような人なのだ……と。

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