オンナ万引きGメン日誌

ママは万引き犯! 幼い我が子の前で24点を窃盗……「警察に相談します」店長が怒りの通報

2022/03/12 16:00
澄江(保安員)

焦る万引きGメンの前に表れた若ママの不審な行動

 未精算のまま外に出た3人組が、車に乗って逃走するところで映像は終了。駐車場に設置される防犯カメラが、逃走車の色やナンバーまで捉えていました。

「ナンバーも映っているし、すぐに捕まると思ったんですけど、盗難届の出ているナンバーだったみたいで、まだ捕まっていないんです」
「こういうタイプが来たら、どうします? 犯行の現認はできても、捕まえるとなると、応援が必要なんですけど」
「警察にも伝えてありますし、警備員さんもいるので、うまく連携してやりましょう」
「わかりました。何かあったら早めに報告しますね」

 はっきり言ってしまえば、即時対応できなければ、集団万引きの摘発はできません。それが私の仕事なのですが、高齢者域にいる女の限界は低く、ひとりで立ち向かえるわけないのです。もし、同じような場面に遭遇したら、商品だけでも取り返す。そう心に決めて、巡回を始めました。

(ちょっと話が違うじゃない……)

 たくさんいるという言葉を信じて、気を抜くことなく巡回するも、気になる不審者は見当たりません。わざわざ呼ばれてきたのに、初日から坊主を出してしまえば、明日からの居心地も悪くなることでしょう。勤務時間中に挙がらなければ、少し残業をしてでも、結果を出して帰りたい。そんな気持ちで売場を眺めていると、勤務開始から6時間ほど経過したところで、ようやく強めの不審者が目に留まりました。

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