「元極妻」芳子姐さんのつぶやき125

「七代目山口組」誕生のXデーは? 元極妻が考える「大親分が引退する時」

2022/02/13 16:00
待田芳子(作家)
「七代目山口組」誕生のXデーは? 元極妻が考える「大親分が引退する時」の画像1
写真ACより

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

六代目引退、七代目襲名の「デマ」

「司忍組長は、もう80歳なんですね。びっくりしました」

 編集者さんから言われました。たしかに司六代目には「80歳のおじいさん」のイメージはないですよね。

 年明けに「六代目山口組・司忍組長は1月25日、80歳の誕生日に引退を表明、七代目は高山清司若頭が襲名」という「チェーンメール」ならぬ「チェーンLINE」が拡散されたことがニュースになりました。

 ニュースでは、「ヤクザの世界でもネットやSNSを使った『情報戦』は今や常識になっていますが、まさにその一端というところでしょう」という「警察幹部」氏のコメントを掲載していますが、いや「情報戦」でなく単なるデマですよ。

 日頃アウトローニュースを見ている人なら、すぐデマとわかると思いますけどね。六代目はお元気そうですし、今は「特定抗争指定暴力団」に指定されているので事務所も使えず、執行部が集まるのも難しいので、重要な決定はなかなかできないでしょう。

 まあこういうウワサが出回るのは、やはり「六代目もカシラ(若頭)も後期高齢者だし、これからどうなるのかな?」と考える人が、組関係者だけでなく、警察やマスコミの中にも少なからずいるからですかね。最近は、分裂や過剰な暴力団排除で「いい話」はまったくないですし、おめでたい継承を待っているのかもしれません。

ヤクザの社会も超高齢化
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