「元極妻」芳子姐さんのつぶやき123

元極妻が考える「死刑になりたい人たち」の気持ち――事件を起こす原因は“寂しさ”

2022/01/16 16:00
待田芳子(作家)
元極妻が考える「死刑になりたい人たち」の気持ち――事件を起こす原因は寂しさの画像1
写真ACより

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

「死刑になりたい」と事件を起こす人たち

 あっという間に1月も半分終わりましたね。

 最近は懲役に行きたいとか、死刑になりたいとかで「あえて事件を起こす」人の報道が増えていますね。ネットでは、「死にたければ他人を巻き込まないで自殺しろ」という批判もありますが、死ぬならとっくに死んでいるでしょうから、目立ちたいだけの気もします。

 興味深いのは、加害者のほとんどが若い男性であることです。2015年に東海道新幹線で焼身自殺してお客さんも巻き添えになった事件の犯人は71歳のおじいさんで、21年に九州新幹線内で自殺しようとしてレシートに火をつけたのは69歳のおじいさんでしたが、そのくらいですよね。

 あとは新年早々に焼き肉屋さんに立てこもった犯人や無期懲役刑を言い渡されて「万歳三唱」した新幹線の3人殺傷事件の犯人、映画『ジョーカー』の主人公風の服を着て京王線内で人を刺して火をつけようとした犯人などは、みんな20代です。なぜか女性の加害者は一人もいません。

 過去にも「死刑になりたい人が起こした事件」は、附属池田小事件(01年)とか土浦連続殺傷事件(08年)とか、わりとありましたが、最近は連鎖反応的なものを感じます。若いのに、もったいないことです。

極姐2.0
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