ドラマ評論家が選出!

ドラマ評論家が選出「2022年ブレークしそうな若手俳優」ベスト3! ジャニーズから2人ランクイン

2022/01/01 13:00
成馬零一

3位:高橋文哉 『最愛』(TBS系)などに出演

 一方、高橋が演じるもう一人の主人公・二階堂明は、中学の時にモテすぎたことで女性に対して恐怖感を抱いている少年で、わざとダサい眼鏡をかけて陰気なキャラとして振る舞っている。林と同じぐらい極端な設定のキャラクターだが、どこかリアリティが感じられるのは、SNS等で常に他人の評価に晒されている若い子の困難のようなものが内面化されているからであり、その不安を高橋の芝居は掴んでいたといえる。

 そんな高橋は、19~20年に放送された『仮面ライダー ゼロワン』(テレビ朝日系)の主人公・飛電或人を演じており、特撮ファンの間ではすでに知名度は高かった。

 21年は『夢中さ、きみに。』のほかにも、『着飾る恋には理由があって』、『最愛』(ともにTBS系)、『うきわ−友達以上、不倫未満−』(テレビ東京系)と立て続けにドラマ出演をしており、さらに存在感が増したようだ。中でも注目が集まったのは『最愛』で、ある殺人事件の鍵を握る謎に満ちた少年を好演した。

 高橋が演じる役はコメディからシリアスまで幅広く、作品ごとにイメージが変わる。以前から『仮面ライダー』シリーズは若手イケメン俳優の登竜門といわれており、オダギリジョー、佐藤健、菅田将暉、福士蒼汰、吉沢亮、竹内涼真といった俳優を送り出してきた。

 そのため、高橋のブレークも間近だと思われていたが、『最愛』で早くも注目を集めている。22年1月には、連続ドラマ『ドクターホワイト』(フジテレビ系)の出演も決まっており、来年は一気にブレークするのではないかと思う。
(成馬零一)

最終更新:2022/01/01 13:00
夢中さ、きみに。
このドラマをキャスティングした人、先見の明があるわね……!
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