【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

秋篠宮さま、大学時代に「7人の恋人」? 眞子さん結婚との「ただの偶然とは思えない」共通点

2022/01/01 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

世間における皇室の印象は30年で大きく変化した

堀江 たしかに浩宮さまも「結婚は30歳くらいを目安に」などと発言しておられました。ただ、これは皇室というより、90年代の日本人の年齢感覚ではないでしょうか。

 1994年には山口智子さん主演のドラマ「29歳のクリスマス」が放送され、人気を呼びました。99年にも財前直見さん主演のドラマ「お水の花道〜女30歳ガケップチ〜」が放送されました。

 30歳をすぎれば“売れ残り”で、それは“ガケップチ”に転落することだとする感覚……まぁ、わからなくはないですけど、そういう価値観を反映したドラマがたくさん作られたのが、眞子さんのご両親の青春時代だった90年代後半という時代の風潮です。

 それから現代まで30年近くたちました。それなのに、眞子さんは古い時代の年齢感覚に縛られすぎだったのでは? とは思いますよね。

――30という数字にはとらわれません、といった言動を見せていたら、現代感覚を有した皇女として支持を集めたかもしれません。

堀江 はい。礼宮さまご夫妻のご結婚から、小室夫妻の結婚までの約30年の間に、日本の経済は悪化、空気も暗く、重たくなりました。価値観も保守化しつつあります。

 礼宮さまの青春時代である80年代後半~90年代、世間における皇室とはあくまで外国の王族・皇族の日本版にすぎなかったのかな、という印象もありますよね。

 しかし、2000年代初頭には爆発的なスピリチュアル・ブームが起きました。神仏が再び身近になり、同時に公務と祭祀に励まれる平成の天皇陛下(現・上皇陛下)のお姿を見てきた国民は、皇族をやはり“神”に近い存在だと感じるようになりました。

 皇族がたは人間でありながら、常人とは異なる“神”に近い存在で、そのように振る舞うことこそ“真の皇族らしさ”だと考える層が増えたのです。そういう空気を、若い皇族がたはどのように受け止めておられるのか。理解しておられるのか、という問題はありますが。

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