名前に重大な意味が?

『最愛』ラスト直前“考察”! 梨央が死ぬ暗示? 名前だけで読み解く梓としおりの物語

2021/12/17 14:38
木下けいいち
すごい考察をお届けします(C)サイゾーウーマン

 真犯人は? 伏線がどう回収される? 大ちゃんと梨央の恋の行方は? 等々、回を追うごとネット界隈で考察がヒートアップしている10月期の連続ドラマ『最愛』(TBS系)。

 TBSドラマの黄金コンビ・塚原あゆ子監督、新井順子プロデューサーと、視聴者の心を震わせた名作『リバース』の奥寺佐渡子氏と清水友佳子氏が、オリジナル脚本を携えてタッグを組むということもさることながら、その新井Pが長年オファーし続けてきたという宇多田ヒカルさんが楽曲提供を引き受けたことで、『最愛』への期待値がグンと上がったドラマファンも多いことでしょう。

 さて、このドラマの登場人物の主要女性キャラを見てみると、主人公は真田「梨」央(吉高由里子)。その母・真田「梓」(薬師丸ひろ子)。真田ウェルネスの闇を追うフリーの記者・「橘」しおり、旧姓「松」村栞(田中みな実)。そして、桑子こと駒沢署刑事「桑」田仁美(佐久間由衣)。

 いわゆる「艦マニア」ならお気付きかと思いますが全て駆逐艦由来なのです。それこそ『新世紀エヴァンゲリオン』の勇敢で凛々しい彼女たちのネーミングのように。偶然なのでしょうか。

しおりと梓という名前の意味

 そんな名前についてですが、出版界の人間は書物にまつわる「梓」「しおり」に目が留まったりします。書物を出版することを「上梓」と言いますが、その語源は梓の木を木版印刷の版木に用いていたからです。梓は書物に深く関連する樹木なのです。

 一方のしおりに関しては説明するまでもないでしょう。頁の間に挟むアレです。しおりはフリーライターの肩書、マスコミ出版界の人間なので、その名に即した仕事に就いているともいえます。また、そのための支援を人知れず続けていたのが梓なのかなと想像をめぐらせたりもできます。

 すると、もしかしてしおりは、まさに書物に挟まれるように、梓に抱きしめられたかったのかもと思えてくるのです。そうです。しおりの最愛は梓という見立てです。

 どういった経緯で梓がしおりを支援するに至り、最愛の対象となったのかを含めた仮説を用いると、未解決のままの事案はじめ、各話の余白の部分をそれなりに埋めることができるのですが、それはここでは控えます。

 このドラマのファンであれば、最終話を前にして余計な雑音は入れたくないでしょうし、当たった外れたの土俵に立ったところで、これは「負け相撲」でしょう。そういうことではなく、このような思考実験の機会を与えてくれるこのドラマに対する振る舞い、敬意の示し方の一例としてこの記事を書いてみました。

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