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嵐・相葉雅紀の演技力を現役講師が解説! タメ口でも「調子乗り」に見えないワケ

2021/11/21 16:00
サイゾーウーマン編集部
相葉の人柄がにじみ出る演技が魅力

 1998年公開の映画『新宿少年探偵団』で松本潤、横山裕と共に映画初主演を果たして以降、俳優としてもキャリアを重ねてきた嵐・相葉雅紀。連ドラ初主演は2009年放送の『マイガール』(テレビ朝日系)で、嵐の中では連ドラ主演デビューが遅れたこともあり、かつては「嵐の演技派」といえば二宮和也や大野智らほかのメンバーを思い浮かべる人も多かったかもしれない。

 しかし、今や繊細で優しい演技が高い評価を獲得。特に18年10月放送の主演ドラマ『僕とシッポと神楽坂』(同)で演じた獣医師役は「当たり役」との呼び声も高い。

 現在は、10月22日にスタートした主演ドラマ『和田家の男たち』(同)で、義理の祖父・寛(段田安則)、父・秀平(佐々木蔵之介)と同居するネットニュース記者・和田優を演じている相葉。同作の第4話(11月12日放送分)を「エイベックス・アーティストアカデミー」のシアター総合コースディレクターとして演技講師も務める演出家で俳優の秋草瑠衣子氏に見てもらい、気になるシーンをなぞりながら相葉の演技について解説してもらった。

マスクを着けているのに表情がわかる

 まず、このドラマの特徴は、アフレコ(映像を見ながら、声を録音すること)を多用している点です。プレスコ(先に声を録音し、後から映像を作ること)の可能性もありますが、相葉さんの演技を見ていると、表情や動きに合わせて声のタイミングを作っているように見えるので、アフレコだと思います。

 台詞を言いながらの芝居は、ついついその台詞に頼りがちになってしまいますが、相葉さんは歩き方や動きの速度、さらに表情の微妙な変化で感情の動きを表現していますし、それが繊細かつ正確だと思いました。

 特に感心したのは、マスクを着けているシーンが多いのに、ちゃんと表情がわかることです。これはマスクの素材を選んだスタッフの力もあると思いますが、相葉さんのマスクは呼吸をするとかなり動きます。外を歩きながら「誰かに追われているのではないか」「誰かに命を狙われているかもしれない」とドキドキしているシーンでは、マスクが大きく動くことで呼吸が荒くなっていることがわかります。これはコロナ禍だから生まれた、新しい表現方法だなと思いました。

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