オンナ万引きGメン日誌

「子どももいるのでお願いです。助けてください!」示談金を押しつける万引き主婦の恐るべき執念

2021/11/13 16:00
澄江(保安員)
写真ACより

 こんにちは、保安員の澄江です。

 ようやくに緊急事態宣言が解除され、段々と街に活気が戻ってきました。私たちの現場である商店においても、明らかに客足が伸びており、あたり前だった日常を取り戻せる気配を感じています。油断ならない状況は続いていますが、マスク着用やアルコール消毒など、わずらわしいことをする必要のない日々が一日も早く訪れることを願ってやみません。

 緊急事態宣言下における自粛生活の影響によって、生活環境が崩壊してしまった方々も多数おられるようで、失業され生活苦に陥られた人による万引きは絶えず発生しています。たとえ資産や蓄えがあっても、この先が不安だからお金を使いたくないのだと、歪んだ節約心から万引き常習者に成り下がる高齢者も相変わらず目立つところで、まるで反省のない態度に腹が立つことも増えました。その一方、和解成立を目指して、被害店舗に日参する被疑者もみられます。

 先日、地方の温泉施設で高級羊羹を万引きする様子をテレビなどで放送されたカップルが、被害店舗に出向いて謝罪をしたうえで代金を支払い、店の許しを得られたと報道されていました。被害者が温泉施設であることから、万引き犯の扱いに慣れていなかったのでしょう。一般の方は、万引きをして見つかっても謝ってお金を払えば許されると思われるかもしれませんが、このような対応は稀なことといえます。許しを得られるどころか、映像証拠を基に被害申告が済んでいるケースも考えられ、現場に戻った時点で警察を呼ばれることさえあるのです。今回は、たまにみられる万引き犯の謝罪について、お話ししたいと思います。

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