ジャニーズラップ勉強部屋

嵐・櫻井翔の“サクラップ”をプロが解説! 「韻の応酬」が止まらない「BRAVE」、「音の響き」を大切にするテクニックとは?

2021/10/03 16:00
マチーデフ

 各グループにラップ担当のメンバーが1~2人いるなど、近年のジャニーズ楽曲において“なくてはならないもの”といえるラップ。そんなジャニーズタレントによるラップパートを、プロが解説するシリーズ「ジャニーズラップ勉強部屋」。

 初回となる今回は、ジャニーズに本格的なラップを持ち込んだ“開拓者”とも言われる嵐・櫻井翔をピックアップ! 嵐の楽曲でラップ詞を手がけるだけでなく、無類のヒップホップ好きとしても有名な櫻井のラップには、どんな特徴があるのだろうか。2019年9月11日にリリースされた嵐の57thシングル曲「BRAVE」の中盤のラップパートを、音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』の作詞なども手掛けるラッパーのマチーデフ氏に聞いてもらった。

音を大切にするテクニックが「とてもラッパーっぽい」

 ラップの作詞も手掛けていらっしゃる櫻井さんですが、どの曲のラップを聴いても韻をしっかり踏んでいる印象です。また、踏み方がとてもラッパーっぽい。「BRAVE」の歌詞を見ていきましょう。

嵐「BRAVE」 作詞=Goro.T、櫻井翔(Rap詞) 作曲=Fredrik“Figge”Bostrom

以下、ラップ部分の歌詞

気持ちは前へ進んで行こうぜ baby
倒れた俺のことなら越えて行って
犠牲も捧げて We’re gonna take it
闘いのあとなら全てを 讃えて

後ろへ放る  明日への ball
頂上で合流 夢の道中
Hey! one for all and all for you

 まず「(行)こうぜbaby」と「越えて行って」で母音の並び「o,e,e,e(お、え、え、え)」で韻を踏んでいます。ですが、1音1音をしっかり発音すると、「こうぜbaby」は「こうぜベイベー」または「こうぜベイビー」となり、母音の並びが「o,e,e,e」とはなりません。しかし、櫻井さんはこのうちの「う」と「イ」を省略気味に発音することでスリリングなノリを出してラップしてるんです。だから聴感上、「こうぜbaby」は「こぜベベー」となり、音の響きは「o,e,e,e」となるわけです。

 さらに、対となる「越えて行って」のほうは、“行っ”の部分を同じように省略気味に発音し、聴感上で「こえてて」と聴こえるようにリズムを刻んでいます。つまり、字面で見ると一見踏めていないように見えるのですが、聞いてみると「こうぜbaby」と「越えて行って」が「o,e,e,e」という母音で揃ってきれいに聞こえるわけです。こういう踏み方は、ラップに詳しい人がやるテクニックな気がします。さすが櫻井さんですね。

BRAVE (通常盤)
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