オンナ万引きGメン日誌

「離せよ、このくそばばあ!」悪質な転売万引き犯「クロキン」の抵抗に女店長が取った勇敢な行動

2021/09/11 16:00
澄江(保安員)
写真ACより

 こんにちは、保安員の澄江です。

 先日、日本全国を万引き行脚していた36歳の男が、広島県福山市の文具店で電卓や電子辞書など計14点、合計11万円相当の商品を盗んだとして広島県警に逮捕されました。その後、安芸区のカー用品店にて、およそ12万円分の商品を盗んだ容疑で再逮捕されています。報道によれば、万引きをしながら全国を渡り歩き、昨年だけでも1,000万円以上の不当利得を得ていたそうです。盗んだ商品のほとんどは、フリマアプリで売却しており、いまどきの万引き商人の実態が明らかとなりました。県内だけでも、このほかの15店舗において同様の被害が確認されており、余罪も多そうです。

 近頃は、盗んだ商品を買い取るためのお金すら持たない人による犯行が目立ち、生き残りをかけて万引きするような人と接する機会が増えています。おにぎりなど、毎日のように最低限の食料を盗んでいく人の多くは中高年層の男性ですが、大量の高額商品を換金目的に盗み出すのは比較的若く、スマホの扱いに慣れているような人たちといえるでしょう。その悪質さは大きく異なりますが、扱いのくくりは同じで、量刑差はあれ妙な違和感を覚えてしまう次第です。

 今回は、専門店で捕らえた転売目的の万引き犯について、お話ししたいと思います。

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