どの意見にも完全同意!

シェール「男性は必要不可欠なものじゃない」ライアン「役割を交代する時が来たと感じている」! ジェンダー平等を訴えるセレブ5人のメッセージ

2021/09/20 14:00
堀川樹里(ライター)

アリアナ・グランデもジェンダー問題には嫌味たっぷり

シェール(75)

 1996年に受けたインタビューで、「男性は必要不可欠なものではない」「大好きだわ。デザートみたいにおいしくてぜいたくなものだと思う。だけど、生きるためには必要不可欠じゃない」と言い放った歌手のシェール。

「『頃合いを見て、金持ちと結婚して落ち着きなさいよ』って母に言われたけど、『お母さん、でも私自身が金持ちなんだけど』って返したのよね」と笑う彼女は、自立した女性のパイオニア的存在である。

 娼婦みたいだと言われながらも自分の好きな衣装を着続け、仕事をこなし、自分の好きなように堂々と生きてきた彼女は、女性も男性同様、好きなように生きていいのだと世界中の女性にポジティブなメッセージを発信。年下の男性ばかりとのロマンスはスキャンダルのように騒がれたが、「年齢差がある恋愛をして何が悪い。年下の男性を愛し、年上の女性を愛する男性がいてもいいじゃないか」と涼しい顔をしていた。

 彼女は、トランスジェンダーの我が子に愛を注ぎ続けるシングルマザーでもある。一時は異端の存在として扱われてきた彼女だが、近年では時代がやっと彼女に追いついたと評価されている。

ライアン・ゴズリング(40)

 「その日によって違うけど、自分の47~49%は女性」と笑い、フェミニストであることを公言している俳優のライアン。2016年に受けた英紙「Evening Standard」のインタビューでは、「女性は男性よりも優れている」「女性は向上心があり、進化し続けている」と持論を展開している。

 母子家庭に育ち、母だけでなく姉にも守られながら育った彼は、自然と女性にはかなわないと感じるようになったそうで、妻エヴァ・メンデスとの間に誕生した2人の娘たちのことも大絶賛。「もう幼少期から違うんだよ。男子より、はるかに早く成長していくんだ」と、女性には「力強く生きる」能力が備わっているのだと熱弁した。

 また、「自分は女性に囲まれながら生活してきたから、はっきり言える。女性は男性よりも優れている」とも明言。女性は自分に良い影響を与えてくれると主張し、「男性と女性の役割を交代する時が来たと感じている」とも。女性が能力を発揮できれば、より良い世の中を作ることができると確信しており、「男性は、もっと女性の言うことに耳を傾けるべき。女性を男性と平等に扱わないなんて理不尽だ」といい、大きな話題となった。

アリアナ・グランデ(28)

 恋多き歌姫としてタブロイドを騒がせてきたアリアナ。キュートでガーリーなイメージが強い彼女は、2015年に出演したラジオ番組のインタビューで、「アリアナ=女子のステレオタイプ」として見ている男性DJたちを言い負かしたことがある。

 番組では、「最後にもう一度だけ使えるチャンスを与えられたら、化粧品と携帯電話、どちらを選ぶ?」と質問されたのだが、アリアナは軽蔑した口調で「女の子なら絶対にこのどちらかで迷うだろうって、本気で思ってるの?」と反撃。

 さらに好きな絵文字を問われ「ユニコーン!」とご機嫌で答えた時に、「女の子だよね~」とバカにするように言われ、「男子もよ。ユニコーン好きな男子も、たくさんいるんだから」と反論。ジェンダーにより好きなものが違うという固定概念はナンセンスだと突き放した。

 インタビューの最後に、「世の中の問題をひとつだけ直せるとしたら、何を直す?」と聞かれたアリアナは、「たくさんあるわ。批判、不寛容、意地悪、ダブルスタンダード、女嫌い、人種差別とか、クソみたいなもの全部よ」「まず、あなたたち(を直すこと)から始めようかしら」と嫌みたっぷりに言い放ち、ネット上で称賛された。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2021/09/20 14:00
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