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King&Prince・平野紫耀の「演技力」を現役演技講師が解説! 主演作続くも……あえて“脇役”を押すワケとは?

2021/08/29 16:00
サイゾーウーマン編集部

気になるシーン4:「視聴者が応援したくなる主人公」を好演

 赴任してから3年目の春を迎えた樹山。ドラマのエンディングでは、社会に巣立っていった生徒らと再会しながら、「生徒から学んだこと」に思いをめぐらせる。

秋草氏 樹山がさらに教師らしく、自信を持って過ごしている描写ですが、赴任した時よりも、表情も含めて良い意味で全身の力が抜け、穏やかになっている演技をされていました。「険しい表情で教師としての威厳を出す」のではなく、「穏やかな表情で余裕を出す」ことで、生活の充実と教師としての成長を表現しているのではないかと思います。これまで生徒役だった平野さんが、初めての教師役でここまできちんと“教師としての成長”を演じることができたことは、今後の役者としての活動においても自信に繋がるのではないでしょうか。

 また、今回は、ほかの教師陣を演じる名俳優の先輩方が、かなりの強度で脇を固めていたので、平野さんも演技の勉強をしながら安心して主演することができたと思います。さらに、“素晴らしい教師の先輩方に囲まれている樹山”と、“素晴らしい俳優の先輩方に囲まれている平野さん”という環境が似ていたので、自然と“がんばる後輩教師”らしさも出ていたように感じます。「視聴者が応援したくなる主人公」になれるかどうかは、ドラマを成功させる上でとても重要なことなので、平野さんはその点がとてもクリアでした。

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