正気じゃないのはどっちよ

ダベイビー、同性愛者やHIV感染者への“差別発言”で大炎上! 音楽フェスへの出演キャンセル相次ぐ中、マイリー・サイラスから“救いの手”

2021/08/06 21:40
堀川樹里(ライター)

大炎上のダベイビーに、マイリー・サイラスから“救いの手”

 そんなダベイビーに救いの手を差し伸べたのが、歌手のマイリー・サイラスだ。長年、貧困層やLGBTQ+の支援活動をし、パンセクシュアルだとカミングアウトしているマイリーは4日、インスタに、「LGBTQ+コミュニティの誇り高き忠実なメンバーの一員として、私は人生の多くを愛や受容、開かれたマインドを応援することに費やしてきました」と前置きした上で、「インターネットは憎悪と怒りが燃料となる場所。そしてキャンセルカルチャーの中核となってしまう……。でも私は信じている。(インターネットは)学びや会話、コミュニケーションとコネクション(結合)の場所になりえるのだと」と訴えた。

 そして、「(ヘイトや怒りを感じる人に対して)“許し”や“同情”の気持ちを見出したり、自分の考えや気持ちを変える時間を作るより、その人をキャンセルするほうがずっと簡単」「私たちが進歩を望み続ければ、これ以上の分断はなくなるはず! 知識は力! 私自身もまだまだたくさん学ばなければいけないし!」と、誤った考えを持つ人間をキャンセルして社会的ダメージを与えるより、正しいことを教えてあげよう、みんなで学んでいこうと呼びかけた 。

 ディズニー・チャンネルのアイドルを卒業後、自分らしくありたいとイメチェンしたマイリーは、「アバズレ」「お手本にしている少女たちに悪影響を与える 」と過去に何度もバッシングを受けた。バッシングされるつらさ、無神経な発言で人を傷つけてしまうことの恐ろしさを知っているマイリーだからこそ、キャンセルではなく学ぶチャンスを与えてほしいと願うのだろう。

 果たして、差別的暴言をめぐる、ダベイビーの謝罪は認められるのか? キャンセル運動は収まるのか? 今後の展開を見守っていきたい。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2021/08/06 21:40
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