[連載]30代女子の「煩悩部屋」ビフォーアフター

狭いクローゼット、収納力がアップするテクニック! 押入れがなくても布団、季節家電までスッキリ収まるプロの技

2021/08/02 19:30
伊藤まき(収納ライター)

連載企画「30代女子の「煩悩部屋」ビフォー・アフター」の新シーズンが始まりました。今回は、汚部屋あらため「汚家(おうち)」をまるごと片付けます! クライアントは板橋区・3SLDKの一軒家に家族4人で暮らす兼業主婦のKさん(37歳)です。

相談「季節の家電、布団、イベント用品、思い出を収納する場所がない」板橋区・Kさん(37歳/会社員役職)

 汚家まるごと変身企画“14回目”は、子ども部屋のクローゼットを片付けます。この空間に収納したいモノは、「季節の家電と布団」「子どもの思い出グッズ」ですが、収納する場所が足りないとお悩み。

 そこで今回は、小さなクローゼットに収納するコツを紹介します。

人形が入っているため、段ボールの積み重ねができない(C)maki_organize

 子ども部屋のクローゼット<Before>です。横幅約124cmの空間には、ひな祭りの飾り、育児グッズ、空き箱が置いてありました。Kさん宅には、大きな押入れと屋根裏部屋がありません。そのため、寝室と子ども部屋で使うすべてのモノをこのクローゼットに収納しなければなりません。

このクローゼットに収納したい7つのアイテム

[1]季節の布団(家族4人分)
[2]夏の家電(扇風機)
[3]冬の家電(石油ストーブ、オイルヒーター)
[4]便利家電(布団乾燥機、育児用家電)
[5]男の子の「5月人形」飾り
[6]女の子の「ひな祭り」飾り
[7]子どもの思い出グッズ(A4とA3サイズの作品)

 皆さんだったら、どう収納しますか?

[正解]棚のない空間には、スチールラックが便利!

1階の部屋で使っていたラックを再利用(C)maki_organize

 何もない空間は、棚で区切るほど収納力が増します。市販品のスチールラックは、一般的なクローゼットの規格とほぼ同じサイズです。クローゼットの中でラックを組み立てれば、空間を無駄なく活用できます。

 今回の場合、空間の奥行きが60cmに対し、棚の奥行きは45cmになります。扉との距離に余裕を持つと、開閉時に邪魔になりません。仮に奥行きが80cmの空間なら、スチールラック(奥行き30cm)を2つ用意すると低予算で済みます。

[After]全7アイテムが収納できた!

重たいモノは下段、軽いモノ(布団など)は上段。(C)maki_organize

 スチールラックで棚を作ったことで、7つの全アイテムを収納できました。もともと家にあったラックを使ったため、サイズがぴったりとはいかず、上段に余白が残っていますが……。

 もっと収納したい場合は、ポールと棚板を追加することも可能です。新たに購入する場合は、150cmのラックがベストサイズ。

[ポイント]ひな祭りは、クローゼット上段に

突っ張り棒を使って、落下防止柵を作るとより完璧(C)maki_organize

 「季節のモノ」は、使用する部屋から近い場所で、グループ収納が基本! 下の階で使う石油ストーブも、運べるサイズなら同じ場所で保管します。

 大きな押入れと屋根裏部屋がなくても、クローゼットを上手に活用すれば収納できます。

▼見える収納▼

 子ども部屋のクローゼットに、「季節の家電と布団」がすべて収まりました。次は「思い出グッズ」の保管法です。

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