“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第562回】

篠原涼子、福原愛、熊田曜子……「母は子どもと一緒にいるべき」バッシングする女性週刊誌と「親権を失った母」への冷たい目

2021/07/27 21:00
神林広恵(ライター)

バッハ会長の警護費用人件費だけで1億円(日本国民の税金)

 これは芸能プロ関係者による匿名のコメントだが、“親権”について世間や仕事関係者がどう考えているのかがよくわかる。熊田本人が本当にそう考えているかはともかく、親権を失った母親に対し世間の目はあまりに冷たい。イメージも最悪。仕事を失うほどに、ということだろう。本当に不条理だし、おかしな話だが、悲しいかな現在の日本の価値観が露呈したひとつの現実だ。

 ほかにも小林麻耶の離婚ネタ(週女)や、「女性自身」でも篠原離婚だけでなく鈴木保奈美と石橋貴明の離婚が取り上げられていたが、こちらは親権にはあまり関係がなかった。ともあれ、離婚ネタばかりが満載だった今週の女性週刊誌である。

 ついに始まってしまった東京五輪。メダルが取れるたびにメディアは大はしゃぎの中、「女性自身」は違った。タイトルからして「デタラメ五輪」、素敵です。そして中身も素敵。バッハ会長の警護費用人件費だけで1億円(日本国民の税金)、海外からの五輪関係者の路上飲みの現場などがレポートされている。引き続き五輪の“あきれた舞台裏”レポート、よろしくお願いします。

神林広恵(ライター)

神林広恵(ライター)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

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最終更新:2021/07/27 21:00
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