仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

「自己肯定感」は褒められても高まらない? 峯岸みなみ&田中みな実の「結婚して自信を持ちたい」発言は“ちょっと違う”と思うワケ

2021/07/15 21:00
仁科友里(ライター)

自己肯定感が低い人は、芸能人に向いている!?

 自己肯定感が低い人にこそ、向いている職業というものもあり、その代表が芸能界などの人気商売ではないかと思う。

 芸能人は一部の大御所を除いて、常に数字を出すことがを求められる。峯岸は、自己肯定感が低いエピソードとして、「人に評価をゆだねるっていう人生を歩んできちゃって」と発言していたが、これが人気商売の基本原則だろう。「私は数字を持っていないけれど、そんな自分も受け入れています」と言う人は、カネを生み出さないので、人気商売には確実に向かない。

 「AKB選抜総選挙」という、少女を極限に追いこんでCDを売るやり方は好きではないが、ファンの評価に身をゆだねるしかない場所で戦い抜いてきた峯岸は、自己肯定感は低いのかもしれないが、同時に非常に芸能人に向いている気がする。その点を客観視できれば、自分を認められ、自己肯定感も上がるのではないか。田中に「暗い」と言われていた峯岸だが、そこも大いなる個性。がんばって活躍していただきたいものだ。

仁科友里(ライター)

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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Twitter:@_nishinayuri

最終更新:2021/07/15 21:48
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