“中学受験”に見る親と子の姿

中学受験「“公立”中高一貫しばり」の落とし穴⋯⋯親にも言えない子どもの本音とは

2021/07/11 16:00
鳥居りんこ(とりい・りんこ)

“親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

写真ACより

 公立の中高一貫教育が人気となっている。それは「学費を抑えつつ質の高い学習環境を与えたい」という家庭が増えているからと言われているが、率直に言って激戦。もちろん学校によって違うが、その倍率は3倍から7~8倍となっているのが実情だ。

 公立中高一貫校の場合、「受験」ではなく「受検」と書き、「適性検査型」と呼ばれる教科横断型の問題が出題される。どちらかと言えば「学力」をみる「試験」というよりも、思考力や表現力に重きを置いた選抜方法をとっている。この適性検査以外に作文や面接、小学校からの報告書、グループワークなどを組み合わせて総合的に合格・不合格を判定しているのだ。

 つまり、以前は私立受験向けの勉強をしている子と公立受検を目指す子では受験(検)の形式が異なるために、ふたつは“別物”という感覚があり、公立受検は学校の授業を真面目に取り組んでさえいれば、塾要らずで突破している子が少なくなかった。

 しかし、近年では大学入試改革の影響で、思考力・表現力を量る問題が私立中高一貫校でも頻出されており、事実、「適性検査型入試」を導入している学校も多数、存在している。そのため、難関私立志願者が公立を併願するケースも多く、私立、公立という壁が徐々になくなってきており、より早くから私立・公立両方に対応できる受験対策をするご家庭が主流になりつつあるのだ。

 陽菜さん(仮名)は現在、大学2年生。中学受験当時、陽菜さんの公立小学校では受験組は少数派で2割くらい。陽菜さんも6年生になるまでは中学受験をする気はなかったという。ところが、6年生の1学期でクラスは学級崩壊に陥り、授業が成立しないような状態になってしまったそうだ。

「私は特に勉強ができる方ではなかったんですが、それでも、こんな状態のクラスは嫌だなと思っていました。学区内の公立中学に行けば、中学受験で外に出る人以外は、このメンバー。そう思ったら、やっぱり私も出たいなって⋯⋯」

 クラスメイトの美優さん(仮名)が、もともと公立中高一貫校専門の塾に通っていることを知っていたので、陽菜さんは親に頼んで、自分もその塾に通わせてもらうようにしたという。

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