オンナ万引きGメン日誌

「あら、嫌だ。こんなところで……」万引きGメンは見た! 変態少年のおぞましき“遺留品”

2021/07/10 16:00
澄江(保安員)

快楽の代償は犯罪者の烙印

 どうしても親には知られたくないのでしょう。突然に土下座した少年は、床に額をつけて号泣しながら許しを乞い始めました。場馴れしていないらしく、ひどく困惑した様子の店長が、私の耳元で囁きます。

「ちょっとかわいそうですね。どうしたらいいでしょう?」
「そこは、店長さんのご判断ですよ。やったことが普通ではないから、このまま帰すのも、ちょっと心配ですけどね」
「そうですよね。じゃあ、通報してきます」

 結局、警察に引き渡された少年は、14歳だったことから犯罪少年(14歳以上で罪を犯した少年)として扱われることになり、ほんの数分で警察署に連行されていきました。その後の処分を知ることはありませんが、おそらくは厳重注意の上、家庭で話し合うよう指導されたことでしょう。

「いろいろ助けてもらったから、ごちそうするわね」

 処理後に軽い休憩を頂き、ワッキーを喫茶店に誘ったところ、小腹が空いたとホットドックを注文され、そのデリカシーのなさにあきれた次第です。

(文=澄江、監修=伊東ゆう)

澄江(保安員)

澄江(保安員)

万引きGメン(保安員)歴40年以上。スーパーで品出しのパートをしている時に、万引き犯を捕まえたことがきっかけで、この世界に。現在も週5日は現場に立っている。

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最終更新:2021/07/10 16:00
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