さんま、見ててしんどい

明石家さんま頼みも効果薄? 『行列のできる法律相談所』SPが9.7%で日曜劇場『TOKYO MER』に完敗!

2021/07/09 11:30
村上春虎
さんまも『行列』も見ててしんどい

 7月4日スタートの日曜劇場『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(TBS系)初回が、個人視聴率8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、世帯14.1%と、好調な滑り出しを見せた。

「『日曜劇場』お得意の“政治的思惑”を背景にして、走るオペ室『ERカー』の中での緊迫した手術、さらにはバスを実際に横倒しにして再現した事故現場での治療など、息もつかせぬ展開で視聴者を釘付けにしました」(芸能ライター)

 そんな本格救命ドラマに見事に食われてしまったのが、裏番組の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)だ。この日は、視聴率男といわれる明石家さんまをスペシャルMCに据えて2時間スペシャルを放送。人気番組『世界の果てまでイッテQ!』(同)のレギュラー放送を取りやめにして、夜8時からオンエアされた。

「この日は“私の神アイドルスペシャル”ということで、ゲストが憧れのアイドルへの思いを語りました。一番の盛り上がりは、ゲストのフワちゃんと滝沢カレンが大好きだったミニモニ。から、矢口真里と辻希美が登場し、4人でコラボしたところ。人気曲『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』を披露しました」(同)

 しかし、結果は世帯視聴率で2ケタにも届かず完敗に終わったようだ。

「『行列SP』は個人5.6%、世帯9.7%でした。及第点といえば及第点ですが、さんまをMCにわざわざ据えた割には、効果がなかったというべきでしょう。そして視聴者は、懐かしのアイドルより、リアリティのある医療ドラマを選んだということ。正直です」(業界関係者)

 ちなみに、「日曜劇場」の初回の裏でさんまが『行列』の司会を務めることはよくあるという。

「4月25日の『行列3時間SP』でさんまがMCになった際は、ちょうど『ドラゴン桜』の初回でした。かぶらない時間帯もありましたが、このときは『ドラゴン桜』が個人8.8%、世帯14.8%だったのに対し、『行列』は個人7.8%、世帯12.8%と僅差に迫り、日曜劇場に一矢報いています」(同)

 この日の『行列』は、大泉洋らのTEAM NACSが登場したことでも話題に。それに比べると、7月4日放送は番組後半で、さんまがプロデューサーになるコーナーを放送。質は良いのに売れなくて困っているモノをさんまがプロデュースするという内容で、「コンテンツ的にパンチが足りなかった」(同)との意見も。

「『行列』といえば、MCの1人だった雨上がり決死隊・宮迫博之がいなくなり、さらにはひな壇で盛り上げていたアンジャッシュ・渡部建も姿を消した。以降は東野幸治とフットボールアワー・後藤輝基が週交代でスタジオを回すようになり、トークもマンネリ化。もはや“上がり目”がありません」(同)

 さらに最近では、弁護士の出演者も北村晴男氏1人しかいないなど、『法律相談所』の番組名も形骸化。さんま頼みでも効果がないとなると、何らかのカンフル剤がないと黄金期の数字を取り戻すのは難しいのかもしれない。
(村上春虎)

最終更新:2021/07/09 11:54
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