【管理栄養士が厳選「ズボラ飯」のススメ】

牛角・焼肉きんぐ・ワンカルビ、“サイドメニュー”の注目品をプロが発表! 「おつまみが優秀」と高評価を得たのは?

2021/07/01 23:10
川村郁子(管理栄養士)

 7月1日放送の『日経スペシャル カンブリア宮殿』(テレビ東京系)に、焼肉チェーン「焼肉きんぐ」を展開する物語コーポレーションの小林佳雄特別顧問、加藤央之社長が登場。コロナ禍で外食産業が苦戦を強いられる中、焼肉きんぐは焼肉チェーントップの牛角に迫る勢いで成長し、現在、全国に400店舗以上を構えるという。番組では、食べ放題の新たな取り組みや、“低い離職率”の秘密にも迫るようだ。

 焼肉チェーンといえば、店舗によって異なる、個性的なサイドメニューも人気が高い。今回は焼肉きんぐに加え、牛角、ワンカルビのサイドメニューを比較した記事を、あらためて紹介したい。

牛角・焼肉きんぐ・ワンカルビ、サイドメニューの注目品をプロが発表! 「おつまみが優秀」と高評価を得たのは?の画像1
Wikipediaより

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

人気焼肉チェーン、“サイドメニュー”ランキング

 「少し贅沢な外食」といって思い浮かぶものといえば、やはり「焼肉」。高価なお肉もいいですが、みんなでワイワイ楽しめるチェーン店も魅力ですよね。特に最近の焼肉チェーンは、サイドメニューが充実していて、かなり個性的な品ぞろえになっているとか。ということで今回は、人気の焼肉チェーン「牛角」「焼肉きんぐ」「ワンカルビ」の中から、サイドメニューの栄養価に注目して、管理栄養士の川村先生にランキングをつけてもらいました。

――まず、「肉」から摂れる栄養素について教えてください。

川村郁子先生(以下、川村) お肉はタンパク質やビタミン、鉄や亜鉛といったミネラルなどが摂れるメリットがあります。特に、鉄など不足しがちなミネラルをおいしく摂取できるのはうれしいですね。その半面、お肉をたくさん食べると動物性脂肪の摂りすぎになってしまいます。また、甘辛いタレには糖質が多く含まれているため、焼き肉を食べ過ぎると、脂質や糖質が過多になりやすいです。

 とはいえ、いくら焼肉が好きな人でも、毎日食べることはあまりないですよね。たまにご褒美として食べるのならば、思いっきり楽しんでください。その中で、サラダなどのサイドメニューで食物繊維を摂るなど、全体的なバランスを整える意識を持つといいでしょう。食物繊維は、糖質の吸収を緩やかにし、余分な脂質の吸収をセーブする働きが期待できます。野菜や海藻、きのこなどに多く含まれていますので、サイドメニューを頼む際は、これらの食材を選ぶといいですね。

「牛角」お肉と相性バツグンの一品を発見!

――では最初に、「牛角」でおすすめのサイドメニューを教えてください。

川村 牛角でおすすめなのは、「牛角サラダ」や「チョレギサラダ」などのサラダ系ですね。特にチョレギサラダは、サンチュなどの葉野菜だけでなく、海藻の海苔も入っているので、食物繊維がたっぷり補えていいです。また、おつまみメニューがどれもとても優秀で、いい意味で選べないぐらい(笑)。特に「シャキシャキ塩ピーマン」や「プチトマトのナムル」がおすすめです。ピーマンやプチトマトには、ビタミンCやβカロテン、食物繊維が含まれています。ビタミンCは鉄と一緒に摂ることで、栄養の吸収をサポートする働きがあるので、お肉との相性はバツグン。

 また、「牛角サンチュセット」や「ピーマンセット」もいいですね! お肉1枚につき、サンチュやピーマンを1つ(1枚)食べれば、食物繊維、ビタミンC、βカロテン、ビタミンKなどが補えます。生野菜をしっかりとよく噛んで食べることで満腹中枢を刺激し、食べ過ぎ防止にもつながります。このほか、定番ですが「ナムルの3種盛り合わせ」もおすすめ。野菜はゆでることでカサが減り、たくさん食べやすくなるのが魅力です。

 シメが欲しい場合には、温かくあっさりとした「たまごクッパ」がいいですね。野菜も入っていますし、温かいので胃腸に優しいメニューだと思います。「焼肉を食べるときは、どうしてもごはんが欠かせない!」という方は、海苔やネギがたっぷり乗った「カルビ専用ごはん」「ネギたまごはん」を頼めば、ごはんと一緒に食物繊維を補うことができます。スープ類なら、定番の「ワカメスープ」がおすすめ。こちらも海藻で食物繊維を補うことができます。

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